気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「ねこばば」は… たまには英語でも言ってみる(^^)

中高と大阪にいた。その際によく耳にした言葉が「ババ」。「糞」と書いて「ババ」と読むようだ。 尾籠な話で恐縮だが「ウンコしたい」を「ババしたい」と言ったりもする(大人は言わない)。 水木しげる奇怪漫画ソフビ列伝 糞神島の先生出版社/メーカー: サ…

『表現・読解国語辞典』に「手」について教わってみる

『ベネッセ表現読解国語辞典』は面白い。たとえば「手」について教わってみた。 まず「名詞」。 人間や動物の、肩や胴の上の方から出た部分。 ある人や組織の支配下にあること。また、その人。 作業・仕事をする力や人。 物事のやり方や進め方。 あるものを…

「蒟蒻の日」に考える「蒟蒻本とはなんだ?」

知らなかったんですが、「蒟蒻の日」なんだそうで。 本日は5・29で「こんにゃくの日」 via 総務省統計局 / “5月29日 こんにゃくの日|なるほど統計学園” htn.to/k4EwUiHa — maeda hiroakiさん (@torisan3500) 2013年5月29日 「ふ~ん、蒟蒻ね」と辞書を見てい…

「明鏡」ってのはここまで芸に長けていたかと驚く項目

ちょっと驚いた。他の辞書にはなかなか見つからない。項目は「何か(なんか)」。 副詞としての「何か」の2番めの定義。 ことばのつなぎに使う語。「あの人ってさ、―もう、すごいんだから」 ぼくはこれを見て、即座にAmazonで明鏡を購入した(笑)。 何度も…

自転車乗りが「皆」目指す「峠」ってのはなんなんだ?

まあ、本当のことを言うと「皆」じゃないんだろうな。ただ、ロードバイクを買った人の「かなりの割合」が、山(峠)に登り始める(笑)。冬にもおかまいなしだったりする。 で「峠」。この字が「国字」だってのは有名な話。小学校で習うんだっけ? ちなみに…

マスクメロンはあのスジスジが「仮面」みたいだから「マスク」というのではないのだ!(追記あり)

ぼくらの子供の頃、(マスク)メロンとは座布団に鎮座して売られているものだった。 高知県産 マスクメロン2個入り出版社/メーカー: 西島園芸団地メディア: その他この商品を含むブログを見る 半ば冗談で言われるのだが、入院した見舞いがバナナくらいならす…

『岩波国語辞典』第七版・新版における「嘘」の関連語

素敵だったので感想も何もなし。列挙してみよう。 虚言・妄言・虚辞・妄語・虚説・虚構・虚報・虚偽・虚飾・虚妄・偽善・偽証・作り事・空言・絵空事・眉唾物・いかさま・いつわり・にせ・にせもの・嘘っぱち・嘘八百・嘘の皮・事実無根・虚実・根も葉もない…

「コンサイス」は三省堂の登録商標。ってことでいろんな会社の辞書で扱いを見てみる

『辞書と日本語』という本を読んでいる。著者は『大辞林』初版の編集長。10年ほど前の本だけど、なかなか面白い。 本書によると、「コンサイス」という語は三省堂の商標なんだそうだ。ぼくら世代に懐かしい「コンサイスコンポ」は使用料を払ってたらしい。 …

久しぶりに聞いた「カッターシャツ」にも驚いたが…(追記あり)

久しぶりに「カッターシャツ」なんて音を耳にした。 そういえば大阪に住んでいる頃は「Yシャツ」を「カッターシャツ」と呼んだ。 > 「《 (和) cutter+shirt》カラーとカフスが身頃(みごろ)についたワイシャツ。もと、「勝った」をもじってつけた商標名」 v…

国語辞典の「微分」や「積分」

人のツイートを見て、ちょっと確認したくなった。 積分を一言で言え、と言われたら(もちろん一言で言えるわけないんだが)。「足し算の化け物」か「掛算の化け物」だろうか。微分は「引き算の化け物」で「割り算の化け物」。 — 前野[いろもの物理学者]昌…

「錯角」は辞書に載せなくてもOKな言葉

「錯角」。ぼくは「さっ」を強めに発音して「錯覚」とは区別している。一般的(中学的)幾何の世界では「当然」とも感じられる性質だけれども、ココカラハジマルものも多い。 目で解く幾何―高校への数学 (直線図形編)出版社/メーカー: 東京出版発売日: 1996/…

『ベネッセ表現読解国語辞典』の「耐え忍ぶ」にちょっと笑った

「耐え忍ぶ」という語くらい誰でも知っている。 『大辞泉』第二版を見てみる。 つらさや苦しさをがまんする。じっと辛抱する。「苦しい生活を―・ぶ」「悲しみを―・ぶ」 まあ語釈も例文も一般的なものだ。 「耐え忍ぶ」という言葉の意味からも、そんなに面白…

「女子」から始まり「子」を巡る冒険の途中

たとえば「女子」などという言葉が気持ち悪く増殖している風もあり、気になったりする。 辞書に見る「女子」。広辞苑や大辞泉は第一義として「おんなのこ」を載せる。しかし新明解にあっては「長幼は問わない」と宣言する。最近の用法を見れば新明解が正しそ…

「馬の毛」(うまのす)というのも落語用語ではなく、普通に辞書に載っている

落語に「馬の毛」というのがある。読み方は「うまのす」。ばかばかしくも「ナンセンス」風味があり面白い作品。でも、なぜ「うまのす」と読むのか分からない。 落語のみでの読み方かと思っていたが違うようだ。 広辞苑に「馬尾毛」という言葉がある。「馬の…

真の綿と木の綿はどっちが本当の綿?

「真綿色したシクラメン」という言葉から、ぼくは(恥ずかしながら?)「綿の木」の実から取る「わた」をイメージしていた。 布施 明 「シクラメンのかほり」 - YouTube 「真綿」の定義を辞書に見て、ちょっと驚いてしまった。『明鏡』を見てみる。 くず繭を…

「船徳」は古今亭志ん生・作

「四万六千日、お暑いさかりでございます」なんて言われると、その瞬間に世界が目の前に広がり、その風景の力強さに泣きたくなったりするんだよな。 1/50 浅草寺 雷門出版社/メーカー: ウッディージョーメディア: おもちゃ&ホビー クリック: 14回この商品を…

そうっと買ってきた古語辞典で最初に気になった言葉は…「ハラタカシ」

いろんな辞書に夢中になり、今は国語辞典に夢中になっているところ。すでに場所も金もない。でも「きっとこれが最後のジャンルだから」。なんとなく自分にも言い訳しつつ考えていた。でも大事なことをひとつ思い出した。 うちには古語辞典がない。 「うるせ…

なかなか刺激的な「まぐろ」

一昨年、緊急入院をするまでは、刺身などを好んで食べることはなかった。てか、ジャンクな食べ物しか食べない食生活だった。 そんなぼくも今では「ヒラメが好き」などと広言するようになった。わかってんだかわかってないんだか知らないけれど。 本日、シマ…

言葉の日記念、Android版大辞泉が半額の1000円で販売中

「言葉の日」ってご存知でしたか。ぼくは知らなかったな。 それはともかく。 大辞泉編集部です。「言葉の日」を記念して、アンドロイドアプリ「デジタル大辞泉」が¥2,000→¥1,000の特価販売中。5/20~6/19まで!play.google.com/store/apps/det… — 大辞泉編…

広告にはどのくらいの種類があるんだろう?

三省堂神保町本店の学参フロアにある辞書コーナー。サンキュータツオの手書きポップ広告が出ていた。 サンキュータツオ、辞書解説ポップ2 posted by (C)torisan POPってのはもちろん「Point-of-Purchase」の略。いろんな辞書に「ポップ広告」という説明で出…

皇居カルガモを見てきた!(追加ビデオあり)

カルガモ親子がいるらしいよねと三井物産人工池の近くを散歩。平日は中に入れるのかもしれませんが、行ったのは日曜日。入口には鎖が貼られていて「関係者以外立ち入り禁止」と。 でも外から見えるところでカルガモ親子は休んでいました。 カルガモ親子 @ …

「日曜日」は週の最初の日!。でもそうじゃないならそれでもいい。

一般的に、日曜日は週の最初の日と言われる様子。『大辞泉』第二版を見てみよう。 週の第1日。土曜の次の日。日曜日。キリスト教の安息日に由来し、官公庁・学校・一般企業で休日とする。 「第1日」だけど、「次の日」なんだな。「安息日」がいつなんだとい…

『大辞泉』は変だ(笑) ~ ジロ・デ・イタリア

今日はいろいろやる気がでない。原因のひとつは「ジロ・デ・イタリア」だ。今日と明日が「超山岳ステージ」の予定。でも天候も悪くて、コース変更もあったし、さらにテレビ中継の映像が来ないという状況だった^^ ジロ・デ・イタリア2013ステージハイライト…

「棟梁」を「トウリュウ」というのは「江戸弁」というわけじゃなく、国語辞典にも立項されている!

「大工調べ」等、落語にはよく大工の「棟梁」の話が出てくる。 【大工調べ】古典落語の演目のひとつ。上方では「大工裁き」と題した。 via 「デジタル大辞泉プラス」 / 知らなかったな。 #落語 #辞書 #国語辞典 — maeda hiroakiさん (@torisan3500) 2013年5…

国語辞典、「最後の言葉」はなんだろう?

『辞書と日本語』で見た『新明解』五版に関しての情報は、七版でもそのまま同じだった。 『新明解国語辞典』五版の最後の…前の項目は「んとす」…。そこには、「われら一同、現代語辞典の規範たらんとする抱負を以て、本書を編したり。乞ふ読者、微衷を汲み取…

日本に入ったばかり(?)の「扇風機」を見てみる(更新あり:「電機扇風機」について)。

『辞書と日本語』という本で知った話だ。『大言海』の「扇風機」の語釈があまりに素晴らしいという話。 辞書と日本語 国語辞典を解剖する (光文社新書)作者: 倉島節尚出版社/メーカー: 光文社発売日: 2002/12/17メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を…

「白」を引いてもなかなか面白い

『新訂大言海』を見てみよう。 〔著(シル)キ色ノ義カ〕色の名、雪ノ如キ色。サレド、物理學ニテハ、色トセズ、七色ノ、一ツニ混合シタルモノトス。 『大言海』の語源定義についてはいろいろ言われているようなので(不勉強で全くわからないけれど)無視し…

大辞泉公式サイトがオープン。トップページにあった「ホワイトウォーター」

大辞泉公式サイトがオープンした。あちこちにいろいろと気になる言葉を表示して、クリックすると『大辞泉』第二版での説明を表示するようになっている。 ちょっと見ていて気になったのは「ホワイトウォーター」という言葉。 リバーカヤック大全―ホワイトウォ…

『精選版日本国語辞典』における「寄棟」の意味がわからない(更新・再更新あり)

小学校の時、「寄棟」という言葉を始めてきいたんだけど、なんのことかよくわからなかった。「切妻」との退避でわかったつもりになってたんだけど… 『精選版日本国語辞典』(DF-X10000版)を引くと「寄棟造」でこんな絵が出てくる(アップデート:どうやら表…

落語「百年目」に出てくる「百年目」は、落語用語ではなく一般名詞

落語に「百年目」という話がある。世界大百科事典によればこんなサゲの噺。 〈あんな不始末をお目にかけまして,これが百年目と思いました〉 最初に聞いたとき、「百年目」ということで「時が尽きるとき」とか、転じて「運が尽きるとき」という意味なんだろう…