気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「甲板」ってなんて読む?

ふつう「かんぱん」だよねえ。それも正解。でも他にも読み方がある。ぼくは知らなかったなあ。 ちなみに「かんぱん」と読めばこんな意味。 かんぱん【甲板】(「かん」は「甲」の唐宋音)(1)船の上部にあって、梁(はり)に木または鉄板を一面に敷きわたした…

くわばら、くわばら。

「くわばら、くわばら」って言い回し。知ったのは小学生の頃だったかな。使ったこともある。だけど「なぜくわばらなのか」を知らずに生きてきたなあ…。 『日本国語大辞典』も「別に難しい意味はないんじゃね?」の立場だ。 くわ‐ばら[くは‥] 【桑原】【一…

鱗粉って、粉じゃないんだよ。

「鱗粉」って、「粉」じゃないって知ってた? ぼくは知らなかった…。 だって、「粉」だよと教えてくれる国語辞典もあるもの。たとえば『三省堂国語辞典』。 りんぷん【鱗粉】チョウやガのはねについている、うろこのような形をしたこな。 「粉」だって言って…

「リンス」の効能って何?

当たり前の話で申し訳ない。 「リンス」とか「コンディショナー」とかって、使うと髪がしっとりしたりするような気がするんだけど、どんな効用があるのか知らずにきた。シャンプーだけで済ますこともしばしばだ(これが超恥ずかしいことなのかどうかわからず…

フォーク・ソング

いろんな思い込みで、吉田拓郎は聞かず、関連の情報も入れないように気をつけていた。でも昨日、初めて吉田拓郎を集中してきいてみた。 天才じゃん^^。 フォークに興味を持ち始めた頃に吉田拓郎を知ってしまっていたら、気持ち悪いかぶれかたをしたかもし…

「フリーウェア」はありますか?

ぼくがプログラマだった頃、「フリーウェア」なんて言葉が「旬」だった。業界から遠く離れているので、いまでも「フリーウェア」(とか、あるいは「シェアウェア」)なんていう言葉があるのかどうか、よく知らない。 辞書をめくっていて、久しぶりに「フリー…

フラメンコ!

恥ずかしい話だけれど。小学六年生の頃「将来の夢は?」と言われて「ジプシーになりたい」なんてこたえた(小6でこれは馬鹿だろう)。馬と親しく生きる映像をテレビで見て、それで憧れたんだと記憶する。 その「ジプシー」音楽の「フラメンコ」だけど、辞書…

「ふりかざす」はニュートラル?

『チャレンジ小学国語辞典』の「ふりかざす」をみてちょっと驚いた。 ふりかざす【振りかざす】(1)頭の上にふり上げる。(2)自分の意見や考えのもとになっているものなどを、相手にはっきりと示す。(例)規則を振りかざして相手を非難する。 (1)の意味はいい…

「たちながし」。

なんとなく想像するリズムは「おもてなし」に似てるな。でも「たちながし」は「立ち流し」と書く。 字面から想像できる通り「流し台」の一種だそうだ。

「変格活用」を辞書で引いてみた。

中学のときに国語の文法で習った「サ変」とか「カ変」。「変」が「変格活用」のことなのは最初から知ってる。でもそういえば「変格活用」の意味を調べてみたことはなかったな。 『日本国語大辞典』をみてみた。 へんかく‐かつよう[‥クヮツヨウ] 【変格活用…

「グレー・カラー」は灰色の服?

いつか聞いたような気もするけど、忘れているな。「グレー・カラー」という語を国語辞典で見つけて驚いた。 見つけたのは『明鏡』だ。 グレー・カラー【gray-collar】オートメーション機器の保守・整備など、技術系の仕事に従事する労働者。ホワイトカラーと…

「裁判官」が誤解する「裁判官」。

裁判官による「説諭」ってのがすごく気持ち悪い。 刑事裁判で被告は「責を負うもの」ではあるが、裁判官によって「全人格を否定」されたり、「生き方」を「諭される」立場ではないはずだ。しかし「責を負う」立場として、裁判官の「説諭」を鼻で笑うわけにも…

「てにてに」は「もふもふ」の仲間?

多くの国語辞典が「てにてに」を立項している。これはなんか擬態語なんだろうか? たとえば「もふもふ」みたいな? 「てにてに」する動物はなんだろうなあ、とつい考えたくなるけれど、残念ながら「てにてに」は「もふもふ」の仲間じゃなかった。 てにてに【…

「でつぞう」ってなーんだ?

国語辞典(新明解)で「捏造」をみた。すると「でつぞう」の変化した形であると書いてある! ねつぞう【捏造】〔「でつぞう」の変化〕本当は無い事を、事実であるかのように作り上げること。でっちあげ。 げ。ほんとかよ。それこそ「捏造」じゃねえの?

「心字池」はなんのため?

「心字池」という言葉を知ったのは小学6年生の頃だ。ぼくはてっきり固有名詞なのだと思っていたけど、これは一般名詞みたいだね。あちこちに「心字池」が存在する。日比谷公園にもあるね。 そして一般名詞であるので国語辞典にも載っている。『広辞苑』あた…

「年月日」を辞書で引いてみた。

ほんとうは引いてないけどね。国語辞典で「年月日」を引こうと思うひとなんていないんじゃないのか? しかし「年月日」は、多くの国語辞典に立項されているようだ。『三省堂国語辞典』をみてみる。 ねんがっぴ【年月日】〔あることについての〕としとつきと…

男女交際の場としての「寝宿」?!

また『新明解』の話なんだけど、「寝宿」という単語を見つけた。 ねやど【寝宿】結婚前の青年男女が統制のもとに寝泊まりした共同の宿舎。かつて男女交際の場とされた。 なんだ、そのいかがわしそうな場所は?

「プラスアルファ」の正体は?

「プラスα(プラスアルファ)が欲しいね」なんて言い回しで、「プラスα」はよく耳にした言葉だったな。 ちなみにこの言葉、「間違いからうまれたんだ」と多くの辞書が記しているね。たとえば『新明解』をみる。 プラスアルファ〔+x(プラスエックス)の誤…

「バタリー」って知ってる?

『新明解』を眺めていると「バタリー」という語に出会った。ちなみに英語で、スペルは「battery」なんだそうだ。 なんだそれ。それは「バッテリー」じゃん? でも「バタリー」なんだそうだ。

「行列」の種類

中学数学なんて、いわれたことをやればだいたいOKになるはず。だけど8割5分くらいが「関数」で挫折していくね(言われたことをしないから)。y=ax+bのaとxの概念の違いが理解できないことが原因のひとつのようだ。 で、高校に入ると、「関数」とか「微分」と…

パン以外でも端っこは「耳」

英和辞典をみていると、「selvage」という語に出会った。不勉強ながら、この語を使ったことはない。 これ「織物の耳」という意味なんだそうだ。

「ラプトル」って知ってる?

「ラプトル」。ジュラシックパーク以来、日本語でもすっかり定着したのかと思っていた。 たとえば英和辞典でも、語釈に「ラプトル」と表記したりしているよ。たとえばOLEXだ。 raptor(名)(C)(1)肉食鳥、猛禽類。(2)ラプトル(Velociraptorの短縮形)。 …

「腹違い」って今でもいうの?

『新明解』をめくっていて、「異腹」という言葉に出会った。 いふく【異腹】「腹違い」の古風な表現。 む? 「異腹」が古風なら「腹違い」は現代風なの?

悪夢

「悪夢」ってなんですか。ぼくは単に「見たくない、いやな夢」の意味で使っていた。『新明解』を見ていてちょっと驚いた。 あくむ【悪夢】凶と判断される夢。「悪夢を見る〔=(a)不吉な夢を見る (b)悪魔に魅入られたとしか言いようの無いあってはならない所業…

「逐電」とは?

じじいなもので「逐電」という言葉は見知っている。昔の本なんかにはよく出てくるのだ。 たとえば芥川龍之介の『桃太郎』だ。 日本一の桃太郎は犬猿雉の三匹と、人質に取った鬼の子供に宝物の車を引かせながら、得々と故郷へ凱旋した。――これだけはもう日本…

「チキン野郎」は辞書にあるのか?

『鳥肉以上、鳥学未満』という本を読み始めた。『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ』(面白かった!)を書いた人の本だ。 その中に「チキンバーガー」のことが書いてあった。 ハンバーガーは「ハンブルクの」という意味なので、チキンバーガーを直…

「ルンペン」はドイツ語だよ。 

ぼくの世代のちょっと前まで、「なんでもドイツ語」が世の風潮だったみたいだ。ぼくはその時代を生きていないからよくわからないけれど、でもたとえば「シャンなメッチェン」とかって言い回しが市民権を得ていたのなら、やはりドイツ語が流行ってたってこと…

「ぺろり」。

辞書に「ぺろり」はあるか? ぼくはあるとは思っていなかったけど、実はたいていの辞書に載っている。ほとんどの人が辞書で引かずに一生を終える言葉なんじゃなかろうか? たとえば『日本国語大辞典』をみてみる。 ぺろり(多く「と」を伴って用いる)(1)舌…

国語辞典の卵黄はムズいよ。

『生物に学ぶイノベーション』という本を読んでいた。面白かった。その中で「卵黄」について記していた。 卵黄とは、私たちが食べる玉子の黄身の部分である。少なからぬ人々が、これが将来のヒナになる「胚」だと誤解しているが、胚はこの黄身の上の直径五ミ…

「処刑」は婉曲表現?

北朝鮮で「処刑」があったらしいと報道されているね。 ところで「処刑」ってのは、一般に「死刑執行」と理解されているけれど、国語辞典的な意味はなんだろう? しょけい 【処刑・所刑】刑罰を加えること。科刑。特に、死刑に処すること。 そう。『日本国語…