国語辞典(新明解)で「捏造」をみた。すると「でつぞう」の変化した形であると書いてある!
ねつぞう【捏造】
〔「でつぞう」の変化〕本当は無い事を、事実であるかのように作り上げること。でっちあげ。
げ。ほんとかよ。それこそ「捏造」じゃねえの?
そんなわけで、『新明解』で「でつぞう」をみてみたよ。すると、そんな単語はないね。
やはり、話を面白くするための『新明解』の捏造か?
しかし、『日本国語大辞典』や『広辞苑』をみると「でつぞう【捏造】」として立項されているね。
『広辞苑』は「ねつぞう」への空項目だけど、『日本国語大辞典』は語釈を載せている。
でつぞう[‥ザウ] 【捏造】
(「でつ」は「捏」の漢音)
ありもしないことを、事実であるかのようにつくりあげること。根も葉もない事をこしらえていうこと。でっちあげ。ねつぞう。
もちろん、「ねつぞう」がどうなっているかをチェックすべきだね。こちらもちゃんと項目を立てているな。
ねつ‐ぞう[‥ザウ] 【捏造】
(「ねつ」は「捏」の慣用音)
(1)こねてつくること。
(2)事実でないことを事実のようにこしらえていうこと。ないことをあるようにいつわってつくりあげること。
(1)の意味がよくわかんないけどね。ようするに「でつぞう」のことらしいよ。『広辞苑』もみておこうか。
ねつぞう【捏造】
(デツゾウの慣用読み)事実でない事を事実のようにこしらえること。
ほほう。「でつぞう」が正当な(?)読み方で、「ねつぞう」ってのは「慣用読み」なんだそうだ。
知らなかったなあ。ちなみに「慣用読み」ってなに? これは「慣用音」のことだそうだ。
かんようおん【慣用音】
呉音・漢音・唐音以外に、日本で昔から通用している字音。「消耗」の「耗(こう)」を「もう」、「輸出」の「輸(しゅ)」を「ゆ」として用いる類。
ま。でも「捏造」を「でつぞう」と読んだらきっと、漢字を読めない馬鹿とか思われるんだろうけれどね(^^)。
【STAP細胞】小保方晴子氏、記者会見で「STAP細胞はあります!」04/09