気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

辞書にない「光速」。

「光速」って言葉にはわくわくするよね。時速10億キロ超だぜ。君がぼくをみつめるのも、8分前に太陽で生まれた光のおかげだぜ。と、そんな(どんな?)光速だ。

こんなわくわくするものを、子供用国語辞典がどう定義しているのか探してみた。

だけど、「光速」という言葉はあまり一般的な言葉ではないらしい。

 たとえば『小学新国語辞典』や『チャレンジ小学新国語辞典』に「光速」なる語はない。

なんでだよ。

見つめるもののすべてが、光の速度分だけ過去のものだと知って、ぼくは小学生の頃からものの実在に疑いを持つようになったぞ。「光速」って言葉は人生を考えるきっかけだったぞ(笑)。

なぜかわからないけどR-15的ワードなのかなあと一般向け辞書も見てみた。たとえば『新明解』。

いちおう、「光の速度」を意味する単語は見つけた。だけど「光速」という項目はない。『新明解』は「光速度」として立項しているのだ。

「光速」ってそんなにマイナーな言葉なの?

広辞苑』もみてみた。いちおう「光速」はあったものの光速度に同じ」と記すのみだ。なんてこったと『日本国語大辞典』をみても、やはり「こうそくど(光速度)に同じ」という説明。なんでも載せる『大辞泉』はどうなんだと見れば、こちらは「光速度の略」となっている。

ちなみに『広辞苑』での「光速度」はこんな感じ。

こうそくど【光速度
光の伝播する速さ。真空中の光速度(毎秒29.9792458万キロメートル)は基礎定数の一つで、この数値をもとに1メートルの長さが定義されている。光速。記号c。

やはり「光速」なる言葉は、辞書的にみればあまり良い言葉ではないのかもしれないな。

なんでだろうなあ。もしかすると「光速」は単位にならないからか? 「時速」も「風速」も単位時間あたりどれくらい進むのかと単位になっている。だけど光の速度は定数。光速○○kmなんていう言い方はない。その辺の違いが「度」のあるなしにかかわっているんだろうか?

あっ! なんかおれ、もっともらしいことを言っているぞ!

よくわかんないんだけど、もっともらしいことを言えば喜びを胸に、追求を諦めることにしよう。

まあ、上の説。光速エスパー」が「光より速い」事実を受け入れればムリクリになっちゃうんだけどね^^。


光速エスパー