気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

歴史

「ばっくれる」は広辞苑にある?

広辞苑ってのは、まあオーセンティックな辞書で、「冒険」はしないタイプ。その広辞苑に「ばっくれる」なんて言葉は載ってるだろうか? さっそっく正解を明かせば載っている。以下、第七版。 ばっくれる (「しらばっくれる」を略した俗語)(1)知らないふり…

「端午の節句」

全く季節ハズレなんだけど、本日気になったのは「端午の節句」。ぼくの常識としては「子供の日」のことなんだけど、これをなんで「端午の節句」と言うんだっけ? 世界大百科事典の「端午」より。> 旧暦5月は高温多湿の盛夏であり,伝染病や毒虫の害がはなは…

「ジプシー」は「エジプシャン」

小6のとき、「将来何になりたいか?」と問われて「ジプシーになりたい」と答えたアホがぼくだ。たぶんなんかくだらない本で「ジプシー」の存在を知ったんだろうな。 でも恥ずかしながら、「ジプシー」が「エジプシャン」からきていることを知らなかった。 >…

「封建」って何だっけ?

「封建制度」って言葉は知ってる。鎌倉時代とかだよね。どんなシステムかも知っている(つもり)。でも、「封建」って言葉の意味をこれまで調べたことがなかったな… 「封建制度」の「封建」とは(via 日本国語大辞典)> ほう‐けん 【封建】(封土を分割して…

「先住民」ってなに?

放送大学の『総合人類学としてのヒト学』を読んでいると、「マオリ」の話が出てきた。 総合人類学としてのヒト学 (放送大学教材) 作者:浩樹, 高倉 放送大学教育振興会 Amazon

「正倉院」は一般名詞

歴史には強くない(弱い^^)ぼくだ。そんなぼくは、放送大学の講義を耳にするまで、「正倉院」がかつて、「一般名詞」であったことも知らなかったよ。 奈良時代においては主要な倉庫のことを正倉といい、その幾棟かが集まっている一郭を正倉院とよんだ。正…

氷河期と氷期と現代

放送大学の授業を聞いていると、「今は氷河期なんですよ」という説明があってちょっと驚いた。 どこかに氷河のある時期を氷河期と言います。ですから今も、氷河期です。via 『自然科学はじめの一歩』第4回 地球の科学 #放送大学— maeda, h (@torisan3500) 20…

「自爆」の国語辞典的定義は?

多くの国語辞典で「自爆」が立項されている。それもなんとなく不思議なんだけど、定義にいろいろあることに、ちょっと驚いた。 最初に繰っていたのは新明解の第三版だ。 じばく【自爆】自分の乗っている飛行機を敵の軍艦などに体当りさせ、爆発させて死ぬこ…

「みみはさみがち」

「みみはさみがち」という言葉に出会った。もちろん意味はわからない。 むずかしいよね、「みみはさみがち」。> みみはさみ‐がち 【耳挟勝】耳はさみをすることが多いさま。額髪を耳の後ろへかきやるようにしがちであるさま。たしなみを忘れて日常の家事に…

「物語」とは「モノ」が語るもの

ふと(ってか、放送大学の講義に影響されてのことだけど)、「ものがたり」を辞書でひいてみた。 竹取物語 (岩波文庫) 岩波書店 Amazon

「門地」

「門地」という言葉は、たぶん「日本国憲法」で覚えたんだろう。 第十四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。 「門地」の意味は「いえがら」。

歴史用語としての「喧嘩両成敗」

「喧嘩両成敗」ってのは、古くても近代に生まれた「教育用語」だと思っていたよ。間違ってた。「喧嘩両成敗法」という歴史的な法律に基づく言葉らしいよ。 喧嘩両成敗(1)中世、近世において、喧嘩をした者は、理非を問わ ず、両方とも同じように処罰すること…

「出土品」の反対語は「伝世品」

使っているIMEで、「でんせい」と入力して「伝世」が出るだろうか? ちなみにぼくのubuntu標準のIMEでは出ない(ちなみに「でんせい」に似ている「デシンセイ」も一発変換してくれない^^)。 「伝世」とはなんだ?

「生繭」(なままゆ)

国語辞典を眺めていると、「生繭」(なままゆ)という言葉に出会った。意味は文字通りなんだけど、ちょっとびっくりしたな。 生繭(なままゆ)とは、蛹が生きている状態の繭。こんな言葉があるのは日本文化だなあ… via 岩波国語辞典 pic.twitter.com/CdoZka2…

「テクノ」は辞書にあるのか?

今を生きている人には関係ない言葉なのかもしれないな。でも53歳のぼくの青春時代、「テクノ」は「黒船」なみの衝撃をもってやってきた。 辞書にあっても不思議ではないな、と探してみた。 TECHNOPOLIS アーティスト: YELLOW MAGIC ORCHESTRA 出版社/メーカ…

「当分」は進化主義的悲しい言葉?

「当分」は『新明解』に次のように定義されている。 とうぶん【当分】その状態がしばらく続き、変化の起こることは現状に置いては期待出来ないことを表す。 この語釈、なんとなくさびしい感じがしないかな。

「陶片」を載せる国語辞典はほとんどない。

ちょっとびっくりした。国語辞典に「陶片」を探しても載っていないんだ。「陶片」といえば「陶片追放」。その「陶片」をどう定義しているのかと、ふと見てみたくなった。だけどめくってみた限りでは『日本国語大辞典』にしか載っていないかな。 とう‐へん[…

フラメンコ!

恥ずかしい話だけれど。小学六年生の頃「将来の夢は?」と言われて「ジプシーになりたい」なんてこたえた(小6でこれは馬鹿だろう)。馬と親しく生きる映像をテレビで見て、それで憧れたんだと記憶する。 その「ジプシー」音楽の「フラメンコ」だけど、辞書…

「たちながし」。

なんとなく想像するリズムは「おもてなし」に似てるな。でも「たちながし」は「立ち流し」と書く。 字面から想像できる通り「流し台」の一種だそうだ。

男女交際の場としての「寝宿」?!

また『新明解』の話なんだけど、「寝宿」という単語を見つけた。 ねやど【寝宿】結婚前の青年男女が統制のもとに寝泊まりした共同の宿舎。かつて男女交際の場とされた。 なんだ、そのいかがわしそうな場所は?

「ルンペン」はドイツ語だよ。 

ぼくの世代のちょっと前まで、「なんでもドイツ語」が世の風潮だったみたいだ。ぼくはその時代を生きていないからよくわからないけれど、でもたとえば「シャンなメッチェン」とかって言い回しが市民権を得ていたのなら、やはりドイツ語が流行ってたってこと…

ノートルダム

さすがにノートルダムはいろんな国語辞典に載っているね。 ナノブロック ノートルダム大聖堂 NBH_093 出版社/メーカー: カワダ(Kawada) 発売日: 2015/11/28 メディア: おもちゃ&ホビー この商品を含むブログを見る 『広辞苑』はこんな感じ。 ノートル・ダム…

オオクニヌシノミコトは悪者?

『日本国語大辞典』第二版で「オオクニヌシノミコト」を見てちょっと驚いた。 おおくにぬし‐の‐みこと[おほくにぬし‥] 【大国主命】(中世以降の呼称。古くは「おおくにぬしのかみ」)「古事記」が設定した国つ神の首魁。 「オオクニヌシノミコト」は「首…

「ペットボトル」なんてものはなかったよ。

『広辞苑』の第三版(1983)に「ペットボトル」の「PET」はない。83年といえば、ぼくが高校三年生の頃だ。つまり、ぼくは青春時代のほとんどを「ノーPET」で過ごしたってことになる。 コカ・コーラ ゼロ ペットボトル 500ml×24本 出版社/メーカー: コカ・コ…

時代で変わる「フォーマット」

『明鏡』の初版(2003年)を読んでいた。そこで出会ったのは「フォーマット」。 フォーマット【format】(1)形式、書式。(2)コンピューターで、フロッピーディスクなどの記録媒体にデータを管理する区画を作り、管理情報を書き込んで使用可能にすること。初期…

国語辞典に載る「サムシング」

確かに「サムシング」という言葉がはやった時代があるような気がする。「なんとも言えぬサムシング……」とか。しかし国語辞典に載っているとは思わなかったな。 日本国語大辞典に載る「サムシング」 #国語辞典 pic.twitter.com/gMudrxcWCZ— maeda hiroaki (@t…

「優生保護法」の「優生」とは?

「優生保護法」が話題だ。しかし「優生」ってのは、なんだか「すごい言葉」っぽくて気になる。 ナチス・ドイツの断種法を参考にして1940年に制定された国民優生法を引き継ぐ形で、48年に施行された。 via #日経新聞旧優生保護法とはhttps://t.co/hBHhdCjlM4—…

「がんぐう」ってなんだ? にまつわる話など

「岩偶」と書く。字をみれば「ああ、あれのことじゃん」とわかる人が多いんだろう。ぼくは「岩偶」という文字を見ても、「いわぐう」などと読んでしまった馬鹿者だ。 この「岩偶」に出会ったのは『日本の土偶』なる本を読んでいたときのこと。 日本の土偶 (…

「バブル経済」とは日本独特の言い回し?

ぼくは、とある外資系コンピューターメーカーが1000人採用を行ったような、そんなバブル世代の人間だ。「花金」(ハナキン)はもちろん「花木」(ハナモク)にも飲み歩き、そしてタクシー券で帰宅したりしていた。 「バブルの最中には今がバブルであると意識…

「やもお」(「やもめ」の男版)という由緒正しき言葉

「やもめ」という言葉は知ってる。使ったことはないかもしれないけれど、「男やもめにウジがわく」なんて言葉は耳にしたことがある。 ただ、「男やもめ」を1語であらわす「やもお」という言葉をきいた、ないし目にした記憶がない。 恥ずかしながら、「やもお…