気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「ナゲット」

NBAに「デンバー・ナゲッツ」というチーム名がある。これはデンバーの郷土料理がナゲットだから、なんてことではなく、「ナゲット」の別の意味に由来するものだ。

ナゲット」の「別の意味」は、広辞苑にも載っている。

ナゲット【nugget】

(1)金塊。金属塊。

(2)一口大の鶏肉・魚肉などに衣を付け、油で揚げた料理。「チキン・――」

そう。デンバー・ナゲッツの「ナゲット」は、この「金塊」に由来するものだ。ちなみに「大辞泉」などでも同様の語釈。

ナゲット【nugget】

1 貴金属のかたまり。特に、天然の金塊。

2 鶏肉や豚肉などの小さなかたまりを揚げたもの。「チキン―」

以外なのは「日国」。正面から「金塊」の意味を示さない。

ナゲット

解説・用例

〔名〕

({英}nugget 「金塊」の意)

鶏肉や豚肉などの小さなかたまりを揚げたもの。「チキンナゲット」

これはどういう意味かな。「日本では金塊の意味には使いません」というようなことなんだろうか。

すると、だ。より大衆的(?)な辞書にも「金塊」の意味はなさそうじゃない? ってなわけで「三省堂国語辞典」を見る。

ビンゴ!

ナゲット

(nugget=かたまり)

鶏肉や魚肉に、ころもをつけ、油で揚げたもの。

デンバー・ナゲッツ」の意味を知りたければ英語で調べろよ、という潔さだろう(笑)。

P.S. 新明解第三版に「ナゲット」はない(マクドナルドが「ナゲット」を売り出したのは1984年らしい。新明解第三版は1981年)。


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