気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

社会

「処刑」は婉曲表現?

北朝鮮で「処刑」があったらしいと報道されているね。 ところで「処刑」ってのは、一般に「死刑執行」と理解されているけれど、国語辞典的な意味はなんだろう? しょけい 【処刑・所刑】刑罰を加えること。科刑。特に、死刑に処すること。 そう。『日本国語…

「ぐれる」って「ハマグリ」由来なんだって!

『小学新国語辞典』では「ぐれる」は「若い人が悪い行いをするようになる。不良になる」と定義されている。 若くない人だってぐれるよなあと、国語辞典をめくってみた。『大辞泉』はこんな感じ。 ぐ・れる 1 正しい道をふみはずす。不良化する。 2 予期し…

職業に貴賤はあるっ!

職業に貴賤はあるんだと、『広辞苑』が言ってるよ。たとえば「馬子にも衣装」を引いてみるといい。 馬子にも衣装誰でも外面を飾れば立派に見える。 ここでいう「誰でも」は、もちろん「馬子」を指しているね。

辞書にない「ピグミー」

なぜか、ぼくの中では「ピグミー」という語は「メジャーな言葉」扱いだ。昔からよく耳にしたように思う。ただし、「ピグミー」の意味を間違って覚えていたようだ。 ピグミーPygmyという呼び名は、成人男子の平均身長が150㎝以下の集団のことを呼ぶ名で、…

「迫撃砲」をめぐるあれこれ

ちょっと前に「迫撃砲」って言葉がニュースに何度も登場していた。自衛隊が演習で迫撃砲を打ったところ、演習地の外に着弾したという話。 自衛隊の迫撃砲が誤着弾 入力ミスが原因か(18/11/14) まあそんなことはあるんだろう。それはともかく。「迫撃砲」って…

贓物牙保罪

読めないし、意味のわからないこの言葉。最初に出会ったのは中学1年の頃だったか。『白昼の死角』の中でのことだった(ちなみに「ぞうぶつがほ」と読む)。 白昼の死角 (光文社文庫) 作者: 高木彬光 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2009/05/29 メディア: K…

「昼メロ」を広辞苑が定義すると…

「昼メロ」という言葉はまだ生きているだろうか。あまり辞書には載っていなくて、Googleっても「昼ドラ」が多く表示される。 そんな「昼メロ」だけど、『広辞苑』の定義がちょっと興味深い。 真珠夫人 第1部 DVD-BOX 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売…

「立ちん坊」の意味

どこで覚えたのか、ぼくは「立ちん坊」とは「娼婦」のことを言うのだと思っていた(15年ほど前は、池袋から要町に向かう裏道にたくさんの「立ちん坊」がいた。今は知らない)。 図説 娼婦の歴史 作者: ヴィオレーヌヴァノイエク,Violaine Vanoyeke,橋口久子 …

岩波国語辞典に「自衛隊」はない。

「おお、そうなのか」とちょっと驚いた。『岩波国語辞典』には「自衛隊」がないのだ。 たいていの辞書は「自衛」の子項目として「自衛隊」を掲載している。しかし『岩波国語辞典』は「自衛」のみ。下の写真は第7版。手元にあった第3版にも載っていなかった。

「みかじめ」料って、なんの代金だっけ?

「銀座でみかじめ料」なんてニュースが流れてた。「みかじめ料」って言葉、小説ではよくみたけれど、「みかじめ」ってなんだったっけな。 www.nikkei.com と、そんなときはもちろん国語辞典。

「バブル経済」とは日本独特の言い回し?

ぼくは、とある外資系コンピューターメーカーが1000人採用を行ったような、そんなバブル世代の人間だ。「花金」(ハナキン)はもちろん「花木」(ハナモク)にも飲み歩き、そしてタクシー券で帰宅したりしていた。 「バブルの最中には今がバブルであると意識…

「やもお」(「やもめ」の男版)という由緒正しき言葉

「やもめ」という言葉は知ってる。使ったことはないかもしれないけれど、「男やもめにウジがわく」なんて言葉は耳にしたことがある。 ただ、「男やもめ」を1語であらわす「やもお」という言葉をきいた、ないし目にした記憶がない。 恥ずかしながら、「やもお…

ちょっと面白い「文句」と「言葉」

「文句」という言葉を日常で使うとき、わりとネガティブな意味を持たせることが多いんじゃないかと思う。 もん‐く【文句】(1) 文章中の語句。文言。「有名な—を引く」(2) 相手に対する言い分や苦情。「君の態度に—がある」「—ばかり言う」 上は『広辞苑』第…

「国賓」とはどういう客か

「国賓」を辞書で引くならば、どういう場合に、どういう待遇で招くことなのかを知りたいケースがほとんどなのじゃないか。『広辞苑』がうまくまとめてくれている。 こく‐ひん【国賓】 国家元首が接待する海外からの賓客。主に外国の国家元首や首相が来日する…

「となり」と「さきどなり」とそして「てまえどなり」

見坊豪紀の『ことばの海をゆく』に「さきどなり」という言葉があった。三省堂交互辞典で見るとこんな具合。 小説のタイトルのような語釈 「となりの もう一つ先の となり」 via 三省堂国語辞典 #国語辞典 #辞書 pic.twitter.com/rVN3iV8FrY— maeda hiroaki (…

「幕開け」は間違っているか? 「間違いじゃないのだ」と主張していた三省堂国語辞典のトーンダウン?

見坊豪紀の『ことばの海をゆく』を読んでいる。 ことばの海をゆく (朝日選書) 作者: 見坊豪紀 出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局 発売日: 1996/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 少々古い(1976年)の本だけど、この「少々」の古さが一層面…

まだ「フォーク並び」という言葉をききますか?

流行り始めた頃、ちょっと耳にしたように思う。でも最近聞かないな。国語辞典に載っているとは全く思っていなかった。 久しぶりに「フォーク並び」という言葉をきいた。まだ現役なんだな。広辞苑や三省堂国語辞典にも掲載されている。 via 三省堂国語辞典 #…

「シッター」という日本語があることをいまさら知った(シャレに非ず)

シッターという日本語があるのは知らなかった。英語では「sitter」という。しかし、「世話する人」の意味で日本語になっているのは「ベビーシッター」のみかと思っていた。 スペースの都合で強引に略しているのかと思えば、国語辞典にも立項されていた。下の…

死語になりつつあるらしき「ロンパリ」(放送事故ビデオあり)

「ロンパリ」。良い言葉じゃないように思えるので、消えてしまって良いとは思う。『三省堂国語辞典』の第六版・第七版では消えてしまっているようだが、第四版には立項されていた。 ロンパリ【名】(← ロンドン・パリ[=一方の目でロンドンを、他方の目でパ…

「一宿一飯の恩義」は、ありがたいのか。あるいは三省堂国語辞典の深謀遠慮。

「一宿一飯の恩義」という言葉がある。まあありがたいのだろうなと思っていたが、辞書を見てむしろ悩んだりもする。 「一宿一飯」。はたして「ありがたい」という意味なのか、それほどでもないのかわかりにくいな via 三省堂国語辞典 #国語辞典 #辞書 pic.tw…

いろんな辞書で「郵便」の変遷を見る

雪だしなあ。郵便も大変だよなあ。と、頭に浮かんだ「郵便」。別に面白おかしくはないんだけど、歴史の記録として。 みんなの郵便文化史―近代日本を育てた情報伝達システム 作者: 小林正義 出版社/メーカー: にじゅうに 発売日: 2002/03 メディア: 単行本 ク…

バレンタインデーは「流行」で、ホワイトデーは「イベント」であると看破する広辞苑

まあ世の中はバレンタインデー。いきなり本題ながら『広辞苑』第六版が素敵だ。 バレンタイン‐デー【St. Valentine’s day】2月14日。269年頃殉教死したローマの司祭、聖バレンタインの記念日。この日に愛する人に贈り物をする。日本では1958年頃より流行し、…

「知事」を引くと「現在は公選」とある意味は? 明治維新時代との比較かと思ったけどそんなわけはない。

「知事」など辞書で引くまでもなかろう。と、普通は思うけれど、なかろうところに面白いモノが隠れていたりもする。 ドキュメント副知事 猪瀬直樹の首都改造・一八〇〇日 作者: 西条泰 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/02/25 メディア: Kindle版 この…

昔の辞書になかった言葉といえば? ~ 「バブル」

昔の辞書が手元にあると、つい「昔はなかった言葉」など探してみたくなる。たとえば手元に79年の『岩波国語辞典』第三版と、2011年の『岩波国語辞典』第七版・新版がある。 岩波 国語辞典 第7版 新版 作者: 西尾実,岩淵悦太郎,水谷静夫 出版社/メーカー: 岩…

「インフルエンザ」とは、天体の影響により流行する伝染病のこと。

インフルエンザ。英語では一般的に「flu」などという。flewみたいに発音する。 What is the flu? - YouTube 辞書をみれば、「influenza」の短縮形だと書いてあるんだけれど、短縮して「flu」になるというのがどうも納得いかない。

「剥ぎ取り」は「しり押し」の対義語なれど、いまでも「しり押し」はあるのだろうか?

さすがにあまり立項している辞書はないようだ。手元の辞書では『新明解』第七版と『大辞泉』第二版くらい。下の写真は『新明解』。 「剥ぎ取り」込み合う電車・列車に乗り切れない客を、後ろから引っ張ってホームに降ろすこと via 新明解国語辞典 #辞書 #国…

破鏡:ロマンスを信じる『新明解』と、現実的(?)な『岩波国語辞典』

この両者はよく戦ってくれる。今回の戦いのテーマは「破鏡」(はきょう)だ。 10倍拡大鏡付きスタンドミラー 出版社/メーカー: アイメディア メディア: ヘルスケア&ケア用品 この商品を含むブログを見る よくあることなんだけど、『新明解』第七版は「ロマン…

「ボリビア多民族国」は「周辺国との戦争に負け続けた」ので、国土が最盛期の半分ほどしかない

地図帳を見ていた。地図帳というのは、小学生向け、中学生向け、そして高校生向けなど、いずれも「趣」があって面白いものだ。 新詳高等地図 (Teikoku’s Atlas)作者: 帝国書院編集部出版社/メーカー: 帝国書院発売日: 2012/10メディア: 単行本 クリック: 3回…

家で恋人と過ごすのは「デート」ではないのかどうか。あるいはデートの際の「エチケット」。

大学生の「デート」というと、やはり「外で」行うものなんだろう。個人的には出不精で(金も全くなかった)から、「デート」とは言っても、うちで一緒にレコードを聴いたり、本を読んだりすることが多かった。 それはそれで楽しかったんだけどな。 新東京い…

死語にすべき言葉というものがあるか(辞書が「わからないように」記述する言葉とは)?

今、話題になっている漫画。ぼくは小学生の頃に読んで、その場でモドしてしまったり、その後も何度も夜中に起きてモドしてしまったりした。ひとつの事象の受け取り方は人それぞれだ。 現代「死語」ノート (岩波新書)作者: 小林信彦出版社/メーカー: 岩波書店…