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「端午の節句」

全く季節ハズレなんだけど、本日気になったのは「端午の節句」。ぼくの常識としては「子供の日」のことなんだけど、これをなんで「端午の節句」と言うんだっけ?

端午」。これはどうやら「月の上旬の五日の日」のことなんだそうだ。以下、日本国語大辞典

たん‐ご 【端午・端五】
(「端」は初めの意、「午」は「五」と同音)
(1)月の上旬の五日の日をいう。
(2)五節供の一つ。陰暦五月五日の男子の節供。邪気を払うために菖蒲(しょうぶ)や蓬(よもぎ)を軒にさし、粽(ちまき)・柏餠を食べる。江戸時代以降、男児のある家では鯉のぼりを立て、甲冑(かっちゅう)、刀、武者人形などを飾って将来を祝う。現在は「こどもの日」。端午の節。端午節供。あやめの節供。重五(ちょうご)。端陽。《季・夏》
(3)香木の名。分類は羅国(らこく)。百二十種名香の一つ。

つまり「端午」は5月に限らないんだな。いくつか存在する「端午」のうち、邪気の強い5月の「端午」に、特別にイベントを行ったらしい。

先のツイートでもちょっと引いたけど、世界大百科事典の「端午」には以下のようにある。

5月5日生れの子が長ずると自害するか,父母を殺すと信じられ,5月5日の誕生を忌む風習があり,唐・宋にまで及んでいるが,《礼記(らいき)》月令篇は〈是(こ)の月や日の長きこと至(きわ)まり,陰陽争い,死生分かる,君子斎戒し,処(お)るときは必ず身を掩(かく)して躁(さわ)ぐことなかれ〉と悪月を説明している。この解釈の当否はともあれ,この日にちなんでさまざまな避邪防病の俗信が生まれた。

現代に生きるぼく。なんとなく「5月5日」ってのは「めでたい」日なんだと思ってた。でもそうじゃないんだね。もともとは「呪われた日」なのかな。

なるほどなーと思いつつ、ところで「3月3日はなんだっけ」とか「4月4日はなんもないの?」なんて話も出てくるけど、それはまたそれとして。

端午の節句」が、呪われた部分から出てきたことを知り、本日はとりあえず満足だ。


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