気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「猿真似」というほど、猿は人の真似をするの?

英語の辞書を眺めていると、英語にも「猿真似」風の表現があるようだ。

動詞まであるんだな。

それで逆に気になって、国語辞典で「猿真似」をみてみた。

さる‐まね 【猿真似】
猿が、人間の動作を見て、そのとおりにまねること。転じて、よく考えもしないで他人のまねをすることを軽蔑していう。本質をわきまえないで、ただうわべだけをまねること。ひとまね。

これは日本国語大辞典。「猿が、人間の動作を見て、そのとおりにまねること」とある。つまり、「猿が人をまねる」のが「前提」であるようだ。

猿が人をまねるというのは常識なのかどうか。

大辞泉も、猿がひとをまねるのが前提になっている様子。

さる‐まね【猿真▽似】
猿が人の動作をまねるように、考えもなく、むやみに他人の真似をすること。

新明解も、「猿真似」とは「猿が人の動作の真似をする意」と書いてある。ぼくにはあまりイメージがないんだけど、「猿は人の真似をする」というのは、(少し前まで?)は常識であったのかもしれないね。

それにしても。

欧米にはあまりサルもいないと思うんだけど、どういうきっかけで「猿真似」(play the ape)なんて言葉が生れたんだろうね。やっぱりイギリス植民地発なのかな。ちょっと気になる言葉だ。


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