気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

線は点の軌跡である。

中学のときに通っていた塾で言われた言葉。ちゃんとした人(?)の評価はともかく(もし気になる方、いらっしゃれば教えて頂ければ幸いです)、ぼくはすごく気に入った。

「点には幅がないんだから、集まっても線にならないよね」と思ってたぼくに「軌跡」の言葉が染み入った(^^)。


www.youtube.com

ところでその「軌跡」。辞書ではどう定義されてるんだろう? 見たことが無い気がするな。

日本国語大辞典ではこんな感じだ。

きせき 【軌跡】

(1)車のわだちのあと。
(2)先人の行ないのあと。手本。また、ある人や物事のたどってきたあと。生活や行為のあと。
(3)点が一定の条件に従って動くときに描く図形。すなわち、ある条件があたえられたとき、それをみたす点の全体から成る図形。

(4)物体や粒子などの運動によってできる図形。

一番素直なのは(4)かな? ただし量子力学的(?)には「粒子」が運動しても、図形ができなかったりするのかなあ、わかんないけど?

(3)がわかるようでわかんないんだよね。点が移動すれば、「一定の条件」に従わなくても「軌跡」ができるんじゃないかと思ったりする。

でも、岩波国語辞典はもっと厳しい(笑)よ。

きせき【軌跡】
(1)幾何学で、与えられた条件のすべてを満たす点の集まりが作る図形。(以下略)

彼ら(?)は、「与えられた条件」が気になるらしい。

「条件」がないとできない「軌跡」はなんだっけ? 数学の問題に現れる「軌跡」には確かに条件がある。でもそれは、「問題としての軌跡」に条件があるだけであり、国語辞典的な「軌跡」に、条件はいらないんじゃないかなあと思ったりするよ。ぼくが馬鹿なせいかもしれないけどさ。

ま、いずれにせよ。「点と線」や「線と面」、あるいは「軌跡」は面白いよね(^^)。


www.youtube.com