気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

国語辞典に見る「ギター」いろいろ

岩波国語辞典を眺めていると、「ギター」に目がとまった。

ギター
弦楽器の一種。平たいひょうたん型の木製の胴体と棹とから成り、六本の弦を張り、指やピックで弾く。

この定義には突っ込みたくなるね^^。

たとえばオベーションの素材は木製とは限らねえだろうが、とかね。ホテル・カリフォルニアは12弦じゃないのか、とか。

まあ、下らないツッコミではあるよ。でも愛好者としては気になるじゃん(笑)。で、他の辞書はどうなのかと気になった。そこで『新明解』もみてみたよ。

ギター
指先でひく、おもに六本糸の弦楽器。

おもに六本糸」ってのが、ちょっと岩波国語辞典に対する対抗意識を感じたりするよね(笑)。あと関係ないけど、未だに「」表現が「精霊流し」っぽくて素敵だね(^^)。フォークギターは、「糸」が「いつの間にか錆びつく」んだよな(^^)。

また、大辞泉は次のような感じ。

ギター【guitar】
撥弦楽器の一。平たいひょうたん形をした木製共鳴胴から棹(さお)が伸び、その表面に張られた6本の弦を弾奏する。音域が広く種々の奏法がある。

 指先かピックか、そこは触れてないね。でも弦は6本。

大御所の日本国語大辞典は次のような感じ。

ギター
({英}guitar )《ギタ・ギタア》
撥弦楽器の一つ。平たいひょうたん形の木製の胴に棹(さお)をつけ、四~六コースの弦を張ったもの。六弦のものが一般的。音域が広く奏法も種々ある。八~一五世紀ごろ、アラビア人がヨーロッパに導入した。

「コース」ってのがよくわからないけどね。弦の数だとしたら少ない方にシフトしてるんだね。まあ12弦は装飾的なものだと考えて、「楽器の本質に非ず」とされているのか。

メジャーな存在である「ギター」も、辞書的に定義しようとするとなかなか難しい。でも、いろんな定義を見ていると、さだまさしからイーグルスまで、いろんなことを思い出すことができて楽しいね(^^)。


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