気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

世代

「ニヒル」な男

本を読んでいて思い出したんだけど、たしかに一時「ニヒルな男」という言葉が流行ったことがある。 ああ、確かに(笑)> そもそもニヒリズムとはどのような意味だろうか。ひと昔前は「ニヒルな男」などと言って、ちょっとした流行語にもなっていた。via 『…

希望あふれる「おいさき」

たいていの人は「おいさき」という言葉をきくと、自らの人生の行くすえとか、あるいは日本の少子高齢化に思いをいたすのではなかろうか。 でも。実は「おいさき」は「未来志向」の言葉でもあるらしいよ。 「生い先」という言葉を知らなかったよ。> おいさき…

「ツー・ショット」の語源は紅鯨団

国語辞典をめくっていると「ツー・ショット」なる語が目に入った。てか、国語辞典にこんな言葉(?)が載っていると思っていなかった。 日本国語大辞典にも載っているんだよ。 ツー‐ショット({英}two shot )(1)映画やテレビドラマで男女の俳優が二人でい…

「中人」とは何か?

ちなみに「なかの人」ではない。日経新聞に現れた単語だ。 大人(12歳以上)は500円、中人(6歳以上12歳未満)は200円、小人(6歳未満)は100円とする。 via 日経電子版都内銭湯、入浴料一律20円上げへ 12歳未満は22年ぶり:日本経済新聞https://t.co/7DjnMa…

「老害」は、国語辞典にもあり

「老害」って、「はやり言葉」みたいなイメージがあるよね。でも、トラディショナルな国語辞典にも載っている、「ちゃんとした」^^言葉なんだね。 老人の取扱説明書 (SB新書) 作者:平松 類 SBクリエイティブ Amazon

「オブラートに包む」

ふと思ったんだけど、「オブラートに包む」という表現はまだ生きているんだろうか? ぼくの中学生時代までは「一般的」な言葉だったように記憶する。ただ、高校・大学・社会人時代、この言葉をあまり聞いた記憶がないように感じる。 国光オブラート 袋型 100…

ゴーゴーにでもいかない?

実は、ぼくもジェネレーションから外れているんだけど、かつて「ゴーゴー」なる言葉があったね(「ゴーハイ」を用いたジェネレーションからもぎりぎり外れている)。 久しぶりに「ゴーゴー」という単語を耳にしたな…https://t.co/7VJSZVDOsP— maeda, h (@tor…

「郵便箱」って耳にしなくなった?

『日本国語大辞典』で「郵便ポスト」を引くと「郵便箱」に飛ばされる。飛ばされて思ったんだけど、最近「郵便箱」って言葉を使わないなあ。昔は確かに使っていた記憶があるけれど。 ゆうびん‐ばこ[イウビン‥] 【郵便箱・郵便函】普通郵便または速達郵便を…

「生産年齢」は新しい言葉?

不勉強にして、「生産年齢」という言葉を知ったのは、少子高齢化が問題になって以降だ。果たして昔からあった言葉なのかどうか。 『日本国語大辞典』を見てみた。 せいさん‐ねんれい 【生産年齢】生産活動に従事できる年齢。ふつう満一五歳以上六五歳未満を…

電報を知らない子供たち

中学2年生と「手紙」の話をしていた。それで、ぜったい知らないだろうと思いつつ、「デンポウって何か知ってる?」と問うてみた。 ひとりの子の答えが秀逸だったなあ。 デンポウって、鳩のやつですか? この子は、デンポウってのは、伝書鳩を使ったメッセー…

髪型の「リーゼント」は、なぜ名付けられたの?

日経新聞に「男の髪形、整髪剤の進化映す 〜 ポマードから泡状 より自然に」ってな記事があった。 「リーゼント、慎太郎カット、マッシュルームカット、ロン毛、ソフトモヒカン、おしゃれ7.3……」なんて書き出しなんだけど、そういえば「リーゼント」ってなぜ…

君にとって「鉄人」とは誰だ?

たいていの辞書には「鉄人」が立項されている。ただぼくは、この「鉄人」というエントリーをみるとちょっとどきっとしてしまうのだ。 なぜか。ぼくは「鉄人」を見て「え、この辞書は『鉄人28号』を立項しているの?!と思ってしまうからだ。

水道局は広辞苑に抗議すべきかもしれない?

『広辞苑』を眺めていて驚いた。「年寄りの冷水」の項目だ。 年寄りの冷水(ひやみず)(体の衰えた老人が生水を飲むことから)老人に不似合な危ういことをするたとえ。また、老人が差し出たふるまいをすることにいう。 「冷水」とは「生水を飲む」ことなの…

『三省堂国語辞典』で見るコンピューターの歴史

『三省堂国語辞典』の第四版、第六版、第七版で「オフコン」を見比べてみた。平成の初期くらいに流行した言葉だ。 「オフコン」 via 三省堂国語辞典 第四版 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/mHDIBRpcNa— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 8月 28 「事務…

「あなうさぎ」からクレームを受けたらしい『広辞苑』第三版

『広辞苑』の第三版を手に入れた。はじめての「机上版」だ。1983年の発行。JRがまだ国鉄だった時代だ。これまた「ちょうどよい古さ」がいろいろ楽しめそうな辞書だ。 総革装 広辞苑 第六版 (机上版) 作者: 新村出 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2009/01…

「初老」とは、「作業能力」が衰え始める頃のこと

旧来の定義を『大言海』新訂版で見てみよう。 志ョらう(名)初老齢(ヨハヒ)ノ、四十歳ニ及ビタルコト。 まあ、これでショックを受ける人もいるかもしれない。定義によれば40歳が初老だ。ちなみに50歳は「中老」(先日『田舎教師』を読み返して、初めて「…

何かに遠慮しているのかと「陰謀」の存在を想像してしまう『新明解』の「妙齢」(あるいは喧嘩を売る『三省堂国語辞典』)

妙齢という言葉を辞書で見る。普通の言葉で、『広辞苑』第六版などは「女性のうら若い年頃」とあっさり済ませる。 妙齢 作者: 泉鏡花 出版社/メーカー: Aozora Bunko 発売日: 2012/10/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る しかし『新明解』第…

『ニッポン絶滅種辞典』と「逢引き」と料理番組

Facebookのタイムラインに『ニッポン絶滅種辞典』が流れてきた。 ニッポン絶滅種辞典作者: ニッポン放送出版社/メーカー: 学研パブリッシング発売日: 2013/03/26メディア: 単行本この商品を含むブログを見る Amazonの「なか見!検索」で少し中を覗いてみるこ…

その昔、「合同ハイキング」てのがあったが、「合同ピクニック」というのもあったらしい…

本当は「合同ピクニック」というのはなかったね、という話にしたかった。でもGoogleってみると、「合同ピクニック」で多くのページがヒットするのだった。 「合同ハイキング」というものはあったが「合同ピクニック」というものはなかった。と、いうブログ記…

「凛々しさ」に若さは必須なのか

昨日は上野動物園に出かけていた。ぼくらは上野動物園にパンダ舎があるというのは忘れがちで、いつも「なかよし広場」に寄ってすぐ帰ってきてしまう。 物語上野動物園の歴史 (中公新書)作者: 小宮輝之出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/06/25メディ…

日本に入ったばかり(?)の「扇風機」を見てみる(更新あり:「電機扇風機」について)。

『辞書と日本語』という本で知った話だ。『大言海』の「扇風機」の語釈があまりに素晴らしいという話。 辞書と日本語 国語辞典を解剖する (光文社新書)作者: 倉島節尚出版社/メーカー: 光文社発売日: 2002/12/17メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を…

「みいはあ」ってのは女性のことだけど、別に本気で馬鹿にしてるんじゃないんだよ by 『新明解』

辞書には「言葉を残す」という役割がある。それがため、ときにあっと驚く表現が残っていたりして楽しませてくれる。 ただ、今回の「みいはあ」はやはり狙って楽しませてくれているんだろうな。 ミーハー(森高ランド・ヴァージョン)アーティスト: 森高千里…

洗って乾かすまでが洗濯です!

「わっはっは。乾かすまでが洗濯だってよ」と言うと妻が怒った。「ふざけんじゃないわよ。畳んで片付けるまでが洗濯なのよ」。 それはともかく。『新明解』第七版だ。 汚れた下着やふだん着などを洗って、きれいにし、乾かすこと。 「乾かすこと」が入ってい…

「幸福」とは「シアハセヨキコト」

ふと立ち寄った古本屋に『新訂大言海』を見つけ(まあ、どこにでもあるものだが)て買ってきた。 なんとなく「幸福」を引いてみた。もちろん「コウフク」でチェック。 しかし、違うんだなあ。甘かった。 旧仮名遣いで辞書を引くのもなかなか楽しい。「幸福」…

「純喫茶」とはなんだ?

「純愛」って言葉もあるね。中学生の頃は「プラトニック」という言葉を口に出したりもしたっけ? まあ「純」の付く言葉があれば、その反語として「純」がつかない言葉が何か想定されているわけで、そういうのに胸を熱くしたこともあった(ような気がする)。…