気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

きっと世の中にそのファンが多いはずの「ネジ」。

ゴールデンウィーク開始の日ということで、頭は先に休憩モードになったのか。「ネジ」ってなんでネジというんだっけ、などと馬鹿なことを考えた。 ねじ【螺子・捻子・捩子・螺旋】 ネヂ (ネヅ(上二)の連用形から) (1) 物をしめつけるための螺旋(らせん)状の…

「国賓」とはどういう客か

「国賓」を辞書で引くならば、どういう場合に、どういう待遇で招くことなのかを知りたいケースがほとんどなのじゃないか。『広辞苑』がうまくまとめてくれている。 こく‐ひん【国賓】 国家元首が接待する海外からの賓客。主に外国の国家元首や首相が来日する…

最近見なくなった腕カバーは「腕貫き」と言うそうだ

『BT'63』(池井戸潤)という本を読んでいると、次のようなフレーズがあった。 小銭をじゃらじゃら言わせるがさつな音に混じり、腕抜きをした銀行員たちが忙しそうに立ち働いていた。 なるほど。サザンオールスターズのおかげで80年代にリバイバルブームにな…

国語辞典に学ぶ因数分解公式

中学校で学んだ代数の中では、因数分解が一番好きだ。シンプルで、役に立たなさそうな中に創造性がほのみえて興奮する。その次は無駄に複雑な文字式の乗除が好きだけれど、でも因数分解には遠く及ばない。 因数分解を『三省堂国語辞典』でみる。 いんすうぶ…

色は形になく、そして形は色以外である。

国語辞典をみていると、つい笑ってしまうことがある。「大変だな」とか「頑張ってるんだな」と感じてしまうことがあるからだ。たとえば「色」を三省堂国語辞典で引く。 いろ【色】(名)(1)ものの表面から目に感じる、形以外のもの。(以下略) 目で見てわか…

中学(小学)で習う「本初子午線」。でも「本初」を知らない人は多いみたい

グリニッジ天文台が始まりで、日本の明石は135度。135÷15=9だからロンドンと日本の時差は9時間。そんなことを小学生でも応えてくれる。ロンドンのあたりに引かれる経線を「本初子午線」ということもよく知っている。 グリニッジ天文台が選んだ 絶景天体写真…

「つけ麺」が辞書に載るようになったのはいつ頃からだろう?

「つけ麺」が辞書に載っているとは思わなかった。しかしそれは単なる偏見のようで、多くの辞書に載っている。 そんなわけで黒つけ麺、味玉トッピング #食べ物 pic.twitter.com/XCLKcpaGgT— maeda hiroaki (@torisan3500) April 13, 2014 上の写真はつけ麺。…

広辞苑に「さよなら」はない。

今の『広辞苑』に「さよなら」はない。 さよなら〘感〙「さようなら」に同じ。 「なんだそういう話か」と思われたかもしれないけれど、実は多くの辞書に「さよなら」はある。『新明解』第七版を見てみる。

(今更ながら)「疎開」はそもそもどういう意味だ?

「学童疎開」なんて言葉は一般的だし、「強制疎開」で家を失ったなんて話を本で読むこともある。だけど「疎」に「開」く「疎開」ってもともとどういう意味なんだ? 『広辞苑』第六版にのる最初の定義は次のようなものだ。 そ‐かい【疏開・疎開】(1) とどこお…

「基本」を考えてみた。

大事な「基本」が柵に囲まれて、しっかり埋められていた。 基本。 pic.twitter.com/nK1AhshtLT— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 4月 5 素敵だな。良い機会だから「基本」について考えてみた。『新明解』もまた、「基本」について深く考えているようだ。

「くろこ」は広辞苑に載っていない。(追記:「クロコ」は「クロコダイル」の略でもある)

「黒衣」の話だ。この言葉の意味を見ようと、「くろこ」で広辞苑を引くと載っていない。『三省堂国語辞典』なら載っているのだが、実は『新明解』や『岩波国語辞典』を見ても載っていない。 広辞苑では「くろこ」を立項していない。紙辞書なら「くろご」との…

「鯖読み」に見る性善説と性悪説

『「広辞苑」は信頼できるか』という本を読んでいる。タイトルからうけるイメージほど好戦的なものではなく、わりとよくある内容分析や比較を行っている本だ。その中で「鯖読み」という言葉が取り上げられていた。 『広辞苑』は信頼できるか―国語辞典100項目…

少子高齢化社会に十姉妹(ジュウシマツ)を思う。

先日もとりあげたジュウシマツ。もう少しみてみる。 三省堂国語辞典の「微妙な区別」がよくわからないが… #辞書 #国語辞典 #動物 / “三省堂国語辞典によると、ジュウシマツは「カゴに飼う」。そして文鳥は「家に飼う」。両者の違いはどの辺にあるのだろう? …

「雑歌」(ぞうか)とは「ぞうのうた」のこと。

録画しておいた「100分で名著」を見ていた。好みによるんだろうけれど、わりと好きな番組。今回のテーマは「万葉集」。 『万葉集』 2014年4月 (100分 de 名著) 作者: 佐佐木幸綱 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2014/03/25 メディア: ムック この商品を含…

「となり」と「さきどなり」とそして「てまえどなり」

見坊豪紀の『ことばの海をゆく』に「さきどなり」という言葉があった。三省堂交互辞典で見るとこんな具合。 小説のタイトルのような語釈 「となりの もう一つ先の となり」 via 三省堂国語辞典 #国語辞典 #辞書 pic.twitter.com/rVN3iV8FrY— maeda hiroaki (…

「花も実もある」が兼備するの意味ならば、「花がある」は「しかし実はない」の意味なんだろうか。

「花も実もある」という表現を誤解していた。 そうか、兼ね備えていることを言うのか。ぼくは例示であり、花咲くこともあれば実がみのることもあるじゃないかという意味だと思っていた > 「花も実も有る」 ― 外観も美しく、内容も充実していること。名実兼…

「あなうさぎ」からクレームを受けたらしい『広辞苑』第三版

『広辞苑』の第三版を手に入れた。はじめての「机上版」だ。1983年の発行。JRがまだ国鉄だった時代だ。これまた「ちょうどよい古さ」がいろいろ楽しめそうな辞書だ。 総革装 広辞苑 第六版 (机上版) 作者: 新村出 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2009/01…