気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

2014-01-01から1年間の記事一覧

「でれすけ」とは「女色」におぼれやすい男のこと。

『現代国語例解辞典』をぱらぱら眺めていると「でれすけ」という単語に出会った。 でれすけ(でれ助)でれでれしてだらしのない男。また、しまりのないのろい男。 少し離れたところに「でれでれ」もあるのでついでに引いておこう。

辞書によれば、「ずたぶくろ」なんてものはない。

「ずたぶくろ」という「ずたー」っとした袋があるのだと思っていた。しかしそんなものは存在しないのだ。たとえ日本語入力が変換してくれても、そんなものはない。 正しくは「ずだぶくろ」というそうだ。

「春雷」を「春に鳴る雷」とだけ説明する辞書は手抜きだと思う

「なるほどそういうことか!」がわかる(はずの)『三省堂国語辞典』で「春雷」を見てみる。 こんな語釈なら立項しなくて良いと思うな via 三省堂国語辞典 「春雷」 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/jq3TFerioH— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 9月 27…

「大阪夏の陣」の「陣」は比喩なんだと思っていた(恥ずかしい)…

大阪冬の陣とか夏の陣てのがある。それはまあ、だれでも知っている。国語辞典(日本国語大辞典)にも「大坂の陣」として立項されている。 おおさか の 陣(じん)徳川家康が豊臣氏を攻め滅ぼした戦い。慶長一九年(一六一四)、家康は全国の大名を召集し、一…

イチジクは「倒卵形」だそうだが、「卵形」と呼んでもいいのではないだろうか?

日経新聞にイチジクについてのエッセイがあった。 イチジク … 実がなってから1カ月で熟すことからその名がついたという説もある。 via #日経新聞 pic.twitter.com/1Uh9yw39k9— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 9月 6 どうやら「1ヵ月で熟すから」は眉唾…

日本で4番めの「氷河」発見か? ― 日本で最初の氷河が見つかったのは2012年

日経新聞に「氷河」の記事があった。なんでも、氷河であると確認されれば国内で4箇所目なのだそうだ。 氷河は大量の降雪が長い年月をかけて圧縮された氷の塊(氷体)で、山地では斜面を重力で動いているものと定義される。 via 日経新聞 pic.twitter.com/Lgr…

『三省堂国語辞典』で見るコンピューターの歴史

『三省堂国語辞典』の第四版、第六版、第七版で「オフコン」を見比べてみた。平成の初期くらいに流行した言葉だ。 「オフコン」 via 三省堂国語辞典 第四版 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/mHDIBRpcNa— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 8月 28 「事務…

ハイジは「お花畑」の意味をきちんと知っていた(50歳近いぼくは知らなかった)

正確な記憶ではないけれど、ハイジたちは高原で花々が自生しているところのことを「お花畑」と呼んでいたと思う。それを見ながら「畑」じゃねえよとツッコミをいれていた。 アルプスの少女ハイジ リマスターDVD-BOX 出版社/メーカー: バンダイビジュアル 発…

ヨーヨーの「形」を国語辞典で見てみる

子供の頃、コカコーラブランドの「ヨーヨー」がはやった。田舎の街にも「ヨーヨーチャンピオン」という人がやってきた(本当は「チャンピオン」じゃなく、ちょっとウマいガイジンだったと思う)。 アンパンマン はじめてヨーヨー 出版社/メーカー: アガツマ …

実物を見れば納得する「ハクビシン」の漢字表記

夜、皇居周辺を散歩しているとハクビシンに出会った。 食玩 チョコエッグ 日本の動物 第5弾 139 ハクビシン 出版社/メーカー: フルタ メディア: おもちゃ&ホビー この商品を含むブログを見る 以前、三井物産人工池のカルガモに関するテレビをみたとき、「周…

体育会系がポールに捕まって「蝉」の真似をするのは「伝統芸」だった!

夜の日比谷公園(ゲートがしまってるかと思ったら入れるんですね)に行って、「蝉」を見てきた。 ついに発見、脱皮中! pic.twitter.com/qbsC0a3Gdc— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 8月 11

「あえる」工程を経ていない野菜は「サラダ」にあらず?

Kickstarterでの「ポテトサラダ・プロジェクト」は、テック界ではとても有名なものとなった。 植物素材のマヨネーズを製造するHampton Creekから、マーケティング関連の職をオファーされたりもしたそうだ。 #tcjp / “データで振り返るKickstarterの「ポテト…

「甲虫」は「カブトムシ」なのか「コウチュウ」なのか。

まあ別にどちらの読みもあるってのが実際のところだ。 新版 かぶとむし―かぶとむしの一生 (こんちゅうの一生シリーズ) (福音館の科学シリーズ) 作者: 得田之久 出版社/メーカー: 福音館書店 発売日: 2010/06/10 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含…

「カラン」をピカピカにするのが大好きだ!

食器を洗ったあと、シンクとカランをピカピカにするのが大好きだ。シンクは洗うと金属臭がするものもあり、それはちょっと苦手だけれど、カランは磨く力を徹底的に受け入れて、ただ光り輝いてくれる。 INAX シングルレバーワンホールキッチン水栓 RSF-542 RS…

「かやくごはん」って関西弁なの?

「かやくごはん」って、どうしてそんな呼び名になったんだろうと辞書を引いてみた。 リケン かやくご飯 炊込ひじきと麦のごはん 1kg 出版社/メーカー: リケン メディア: 食品&飲料 この商品を含むブログを見る 引いてびっくり。どうやら「かやくごはん」って…

「裏窓」という言葉が国語辞典にあるとは思わなかった。

「裏窓」といえば、やっぱり映画だよなあ。 裏窓 [DVD] 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル 発売日: 2012/09/26 メディア: DVD クリック: 5回 この商品を含むブログ (13件) を見る 『裏窓』を見たことがあるかと言われれば、ふつうは「映画を見たこ…

マルスダレガイ科の「ハマグリ」の食い物はなんだ?

恥ずかしながら、貝が何を食ってんのかよく知らない。「なんだろうなあ」と思ったきっかけはこれだ。 漢字は面白そうだがかなり怖そうな「つめたがい」via 広辞苑 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/tU61OnBll0— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 7月 14 …

「たわしの日」だそうだが、「たわし」ってなんだ?

「たわしの日」なのだそうだ。 7月2日、たわしの日 pic.twitter.com/hOk2LV6mWp — 東京ズーネット[公式] (@TokyoZooNet_PR) July 2, 2014 「株式会社亀の子束子西尾商店」が亀の子たわしの特許を取得した日なので、たわしの日であるとしているらしい。

「コケにする」は「苔」にするのかしないのか。

ちょっと苔がマイブームで、虫眼鏡なんぞ購入した。 虫眼鏡その2 pic.twitter.com/chuPEKGbZN— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 6月 22 いろいろとコケの本など読んでいるんだけれど、同定が難しく、シダ類と混同することもあり、さらに食うとメチャマズ…

実際の「狼」がモデル(?)の「送り狼」

「送り狼」はもともと比喩的表現なのではないという話は、遠い昔に聞いたような気もする。 比喩としての意味だけではない「送り狼」。ところで「狼れん」って何だろう? via 広辞苑 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/FdeS4c3b99— maeda hiroaki (@torisan350…

「オクラ」が英語だって、知ってた?

ぼくは知らなかった。恥ずかしい。『ランダムハウス英和大辞典』から引いてみよう。 o・kra [óukrə]―n.1 オクラ,アメリカネリ:アオイ科の一年草;東北アフリカ原産.2 ⦅集合的⦆ 1の莢(さや):スープ・シチュー用.3 オクラ料理.▶gumbo ともいう.[1679.西アフリ…

「オールインワンが好きだ」と言えば、変態扱いされる危険性あり

「オールインワンが好きだ」と言ってはいけないらしいことを知った。「オールインワン」とは、「女性の下着」のことらしいのだ。 (ボーブラ)bobraボディライン矯正オールインワン補正下着ボディスーツSE009 (XXL, ベージュ) メディア: ウェア&シューズ この…

異星人の実在を知っている(?)『三省堂国語辞典』

日本語で(?)「エイリアン」というのは異星人のことだ。『新明解』を見る。 エイリアン〔alien = 異星人〕(1)(SFで)宇宙人。異星人。(2) その集団や組織の中で、きわだって異質な存在と見られる人。 比喩的に使うケースもあるが、原義はSFにおける「異星…

ちょっと面白い「文句」と「言葉」

「文句」という言葉を日常で使うとき、わりとネガティブな意味を持たせることが多いんじゃないかと思う。 もん‐く【文句】(1) 文章中の語句。文言。「有名な—を引く」(2) 相手に対する言い分や苦情。「君の態度に—がある」「—ばかり言う」 上は『広辞苑』第…

癒やしとしての国語辞典 ― 「うねる」とは「うねうねとした状態になること」

辞書を眺めていて癒やされた気分になることも多い。 「うねる」とは「うねうねとした状態になること」 via 三省堂国語辞典 第四版 #国語辞典 #辞書 pic.twitter.com/QSJvrCmXJC— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 6月 19 『三省堂国語辞典』を頭から順に…

「らくだ」をめぐり(普通の人は知ってるけれど)知らなかったこと。

落語にも「らくだ」という話がある。まだ聞いたことのない頃に、ネットで調べたことがある。そこで「ある朝とつぜん、長屋で死んでいたらくだ」という説明を読んだ(気がする)。 古今亭志ん生 名演大全集 3 らくだ/強情灸/親子酒/宿屋の富 アーティスト: 古…

各辞書が意外に力をいれている「ごみ」

5月30日は「ゴミ0の日」なんだそうで。そんなわけで「ゴミ」を見てみると、それぞれの辞書でかなり気合が入っていて面白い。 今日は「ごみ0」の日だとか。各辞書の「ごみ」が面白い。たとえば「明鏡」は「自然にたまる」熱力学風。 ごみ【塵・芥】〖名〗 …

あまりよくわからない 「こうもり傘」の語源(まあ形が似ていると言われればその通り)

こうもり傘は「広げた形がコウモリの翼の形に似ている」(大辞泉)からこうもり傘だと言うのだそうだ。 「コウモリの翼の形」ってのもよくわからないが、昔の日本石油の商標のようなイメージか。 まあ言われてみれば似ている気がしないでもない。上の写真はJ…

「クーデター」と「革命」の違いを述べよ

1932年に立憲君主制に移行したタイ。以来、クーデターは19回目なんだそうだ。それでも一時は「民主主義の優等生」と呼ばれたんだとか。よくわからんな。 “1932年に立憲君主制に移行してから、クーデターは19回目。” どの辺が「優等生」なんだか^^。 / “民…

「うたたね」の必要十分条件 ― 「うたたね」は意外に難しい?!

「うたた」というのが何なのかはとても気になる。「ウツツネ(現寝)の転」だという説もありながら(大言海)、「よくわからない」というのが本当のところらしい。 のほほん族 うたたねグリーン 出版社/メーカー: タカラトミー 発売日: 2010/08/26 メディア:…