「たわしの日」だそうだが、「たわし」ってなんだ?
「たわしの日」なのだそうだ。
7月2日、たわしの日 pic.twitter.com/hOk2LV6mWp
— 東京ズーネット[公式] (@TokyoZooNet_PR) July 2, 2014
「株式会社亀の子束子西尾商店」が亀の子たわしの特許を取得した日なので、たわしの日であるとしているらしい。
ところで「たわし」ってのはいったい何なんだろう。 どうやらその語源などはっきりしていない様子。『日本国語大辞典』を見る。
たわし[たはし] 【束子】
〔名〕
(歴史的かなづかいは、通常「たはし」とするが、確かな根拠はない。「たわし」とする説もある)わらや棕櫚(しゅろ)の毛などを束ねて作り、器物をこすって洗いみがく道具。
語源説
(1)タバネタモノ(束)の意か〔大言海〕。
(2)持ち手藁の約か〔方言覚書=柳田国男〕。
語源どころか、仮名遣いもはっきりしない。
ところで「わらや棕櫚の毛」という素材がきにならないだろうか。最近は別の素材なんだろうと思い、他の辞書も見てみた。たとえば『広辞苑』はどうだろう。
たわし【束子】 タハシ
わら・棕梠(しゅろ)の毛などをたばねて造り、器物をこすり洗う道具。「—でこする」
やけにシンプルな語釈ながら、素材は「わら・棕梠」だな(ちなみにシュロは「棕櫚」「棕梠」「椶櫚」などと表記するようだ)。現代でも素材は同じなのだろうか。
そう思ってAmazonで検索し、素材を見てみると確かに「棕梠」や「パーム」などが用いられているようだ。てっきり何か化学的な素材が用いられると思ったけれど、自然素材が代替しがたく優れているということなんだろうか。
意外に不思議で、ちょっと奥の深い存在だな。ちなみに我が家では、食器のスポンジ洗いの前にたわしで下洗いするのを常としている。