気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「老害」は、国語辞典にもあり

老害」って、「はやり言葉」みたいなイメージがあるよね。でも、トラディショナルな国語辞典にも載っている、「ちゃんとした」^^言葉なんだね。

辞書に載っているだけでなく、生物学的にも「老害」は証明されている(いや、生物学的が当たり前か^^)。

実験室レベルでね、若い生物と老いた生物の血管を繋ぐ。すると、老いた生物にはメリットがあらわれ、若い生物には害があらわれるんだってさ。まあ「当たり前」な感じはするね。これは「生物学的老害」といっていいかな。

この「生物学的老害」を自覚しない個体が多いから、「社会学老害」が広まってしまうのかもしれないな。

ま、そんなことはともかく。「老害」は、国語辞典にも載っている「絶対害」であることをご存知か。最近の「はやり言葉」ではないんだな。

たとえば岩波国語辞典。

ろうがい
自分が老いたのに気づかず(気をとめず)、まわりの若手の活躍を妨げて生じる害悪。

的確すぎるね。これに比べれば、大辞泉はずいぶん優しいんだよ。

ろう‐がい〔ラウ‐〕【老害
企業や政党などで、中心人物が高齢化しても実権を握りつづけ、若返りが行われていない状態。

こちらは、「企業や政党など」と限定的に「老害」を定義してるね。一方で岩波国語辞典は「老いて馬鹿ならすなわちみな害悪」と主張している。

一般的には、大辞泉のように「若返りが必要」という、「相対的老害」を定義するのが多いみたい。しかし岩波国語辞典は「絶対的老害」を主張しているように見える。

今後、岩波的老害定義が増えていくのかもしれないね。


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