北朝鮮で「処刑」があったらしいと報道されているね。
ところで「処刑」ってのは、一般に「死刑執行」と理解されているけれど、国語辞典的な意味はなんだろう?
しょけい 【処刑・所刑】
刑罰を加えること。科刑。特に、死刑に処すること。
そう。『日本国語大辞典』をみても「処刑」とは「刑罰を加えること」なんだよなあ。
だけど、「処刑」でGoogleったり、「処刑 site:aozora.gr.jp」なんてやっても、「処刑」はほぼ「死刑執行」の意味で使われているみたいだ。
もしかしたら『日本国語大辞典』が間違えているのか? 『広辞苑』をみてみる。
しょけい【処刑】
刑に処すること。特に、死刑に処すること。
『広辞苑』も「処刑」は一般的に死刑に用いるけど、本当は「刑に処すること」なんだと主張している。
確かに「刑」に「処」すると書くわけだから、死刑に限らないはずだ。
だけど実際上「死刑」の場面にしか用いない。なぜか?
思うに(そう、「思うに」であって根拠があるわけじゃない)、「処刑」とは「死刑」の婉曲表現なんじゃないのか。
いくら法制度上のものであるとはいえ、「殺したよ」というのは口にしにくい。なのでその婉曲表現として「処刑」という語が生まれたんじゃないのか。
そもそもが「死刑」の婉曲表現であるので、他の刑に用いられることがないということなんじゃないのか。
もしかすると「そんなの誰でも知ってるよ、ばーか」とか、あるいは「昔は刑罰一般について処刑と言っていたんだよ」ってことがあるのかもしれない。
でもぼくは。「処刑」=「死刑の婉曲表現」説が結構気に入った(笑)。「おれ、やるじゃん」なんて、ちょっとだけ気持ちよくなっているところだ^^。
P.S.
「婉曲表現だかなんだか知らないけど、処刑って要するに死刑のことだよね」と書いてある国語辞典があった。それは『三省堂国語辞典』だ。全文を引くよ。
しょけい【処刑】
死刑にすること。
なんてシンプルなんだ! こんな言い切りがあるってことはすなわち、「処刑」の語を他の刑罰については「決して用いない」ということなんじゃないのかな。
P.P.S
ただし、ぼくの世代には「死刑」という言葉を忌む習慣がない人も多いことだろう。「がきデカ」のせいだ(たぶん)。
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