三省堂国語辞典を眺めていると「美粧」という言葉に出会った。
「美粧」という言葉がある。
— maeda, h (@torisan3500) 2023年2月20日
新明解(7版)だと、「美しい化粧」とあってちょっとビビるね^^。じゃあ「美しくない化粧」ってのはなんだろうとか、「化粧しても…」とか、いろいろ考えてしまう…
「美粧」が、新明解のいうとおり「美しい化粧」の意味なんだとすると、利用場面がなんか難しいよね。「美しくない化粧」とか「醜い化粧」なんてことを想像してしまうし。
でもどうやら「美粧」を「美しい化粧」とするのは、少数説みたいだ。
たとえば大辞泉ではこんな感じ。
美しく装うこと。また、美しく化粧すること。
「化粧」や「装い」に美醜があるわけじゃない。「美しくなろう」と装ったり化粧することは(結果を問わず)「美粧」なのだ。
日本国語大辞典でも同様な感じ。
美しく着飾ること。また、美しく化粧すること。美装。
「beautiful」(形容詞)じゃなくて「beautifully」と、副詞になっているところがミソ。「化粧」したり「装う」人に優しい表現だよね。
ってことはあれか。逆にいえば三省堂国語辞典は、ちょっとマッチョなんだな。
なお、岩波国語辞典によると、むかしは「美容院」を「美粧院」と言ったのだとか。なるほど、Googleってみると、今でも「美粧院」を名乗る店は多いようだ。