築地で働いている頃、なんとなく街に雰囲気に流されて(笑)「雪駄」を愛用していた。築地の店で買ったんだけど「この雪駄は裏がキルク(コルク)でできていて歩きやすいですよ」なんて言われて購入した。
だけどどうやら「裏がキルク」はいんちきらしい(笑)。
雪駄 on 日本国語大辞典
— maeda, h (@torisan3500) 2023年2月11日
> 竹皮草履の裏に、革をはった草履。丈夫で湿気が通らないようにしたもので千利休が工夫したと伝える。江戸時代、元祿以降、かかとに尻鉄を打つのが流行し、これを「ちゃらかね」といい、以後、尻鉄のないものは雪駄とはいわなくなった。せちだぞうり。せちだ。せきだ。
「雪駄」とは、草履の裏に「革」をはったものなのだそうだ。昔のものっぽいから、古語辞典もみてみよう。
雪駄 on 全文全訳古語辞典
— maeda, h (@torisan3500) 2023年2月11日
> 竹の皮の草履(ぞうり)の裏側に牛や馬の皮を張り付けたはき物。丈夫で湿気が通らない。
やはり「革」が必須らしいよ。
日本国語大辞典を振り返れば、「尻鉄」も必須らしいじゃん。ぼくの「雪駄」にはついてなかったな。
「もっと現代的な辞書を見ろよ」という声も聞こえた気がしたので、広辞苑もみてみた。
竹皮草履の裏に牛皮を張りつけたもの。千利休の創意という。のち踵に裏鉄を付けた。
ふーむ。全くの不勉強にして、裏に「革」を張った雪駄というものを見たことがない。さらにいえば「裏鉄」ないし「尻鉄」を付けた雪駄も(存在は知っていたけれど)実際に見たことはないな。
ぼくは偽物雪駄を履いて悦に入っていたってことなんだな。ちょっと悲しい。