国語辞典を眺めていると、「生繭」(なままゆ)という言葉に出会った。意味は文字通りなんだけど、ちょっとびっくりしたな。
生繭(なままゆ)とは、蛹が生きている状態の繭。こんな言葉があるのは日本文化だなあ… via 岩波国語辞典 pic.twitter.com/CdoZka2Rvd
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2019年12月14日
「生繭」とは、まだ繭の中の蛹を殺していない段階の繭なんだ。
あたりまえだけど、繭の中の蛹を殺さない地域にこんな言葉はあるまい。養蚕業が盛んだった日本らしい言葉じゃん。
そんなことを思いながら『日本国語大辞典』を眺めていて、さらに驚いた。「なままゆ」には「せいけん」という読みもあるようだ。その読みで調べてみると次のように書いてあった。
せい‐けん 【生繭】
まだ殺蛹(さつよう)したり乾燥させたりしていない繭(まゆ)。なままゆ。
「殺蛹」という言葉まであるんだな!
どれくらいの国に「生繭」とか「殺蛹」という言葉があるのかとても知りたい。でも、もちろんこれはぼくの手にあまる。
ご存知の方がいらっしゃれば教えてくださいm(..)m。
カブトムシの蛹化(オス)10倍速 Beetle larva pupating;Natural science Video Footage