「錯角」。ぼくは「さっ」を強めに発音して「錯覚」とは区別している。一般的(中学的)幾何の世界では「当然」とも感じられる性質だけれども、ココカラハジマルものも多い。
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ところでこの「錯角」。「国語辞典」に載せるべきなのかどうか。基準は算数・数学の範囲を超えて使うことがあるかどうか、なのかな。ぼくは「載せなくてもいい」と思う。
実際、手持ちの小型辞典の中では『新明解』第七版、『三省堂国語辞典』第六版などは立項していない。『明鏡』や『岩波国語辞典』第七版・新版、『新潮現代国語辞典』では立項されている。
例えば『明鏡』では次の通り。
一つの直線が二つの直線と交わるとき、二直線の内側の四つの角のうち、筋交いにある角。
立項している辞書はいずれも同じような内容。
補記:中型以上の辞書ではたいてい載せているみたい
ちなみに「鋭角」とか「鈍角」は、たいていの辞書が立項している様子。算数的世界の外でも「鋭角的」なんて使い方をするものな。「鈍角」はそのペアとして立項されているんだろう。
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ところで「鋭角的」という言い方がだんだん気になってきたな。「鋭角」で良いんじゃないかとも思う。
ただ、厳密な意味での「角度」ではない場合にも使うということで「的」を付けているのかもしれない。
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