バニリン。
「バニリン」って言葉、今日覚えた。でもまさか、国語辞典に載っているとは思わなかったなあ。
実験では、気化させたバニリンをマウスに吸わせ55度程度に熱した板の上にのせた。バニリンを吸ったマウスは吸っていないマウスに比べ熱さで板から手(前足)を離すまでの時間が約2秒長くなった。 via #日経新聞
— maeda hiroaki (@torisan3500) July 13, 2019
バニラの香りに沈痛作用:日本経済新聞https://t.co/5NHgXuhcZa
上のツイートに引用してる記事はちょっとかわいそうなんだけどね><。
バニリン
({英}vanillin )《ヴァニリン・ワニリン》
甘い香気のある白色ないし黄白色の針状結晶。分子式C8H8O3。バニラ豆のもつ香気成分の一つで、香料、特に食品香料として用いる。
こんなもの、『日本国語辞典』にだけ載っているのかと思ったら、『広辞苑』にもちゃんと載ってた。
バニリン【vanillin】
分子式C6H3(OH)(OCH3)(CHO)。無色の結晶。バニラの芳香成分。近年パルプ工業の副産物であるリグニンなどを原料として製する。重要な香料で用途が広い。特に菓子に利用。ワニリン。
ふーん、、、って、えっ? バニラの香りって、もしかしてバニラじゃなくてリグニンから作ってんの? びっくりだな。
詳しい話が『日本大百科全書』にあった。長くなるけど、引いてみる。
バニリン
芳香族アルデヒドの一つで、4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒドの別名。メキシコ原産のラン科植物バニラ豆(バニラビーンズ)、安息香、ちょうじ油(丁字油)などに含まれて天然に存在する。メキシコの先住民はバニラ豆の香気を知っていて、これをたばこに詰めたり飲み物として用いたりしていたが、バニラ豆をヨーロッパにもたらしたのはコロンブスである。1857年にゴブリーNicolas-Theodore Gobley(1811―1876)はバニラ豆からこの化合物の結晶を取り出し、1858年にバニリンと命名。バニラ豆に含まれているコニフェリンが発酵により分解してバニリンになり、豆の表面に結晶として析出する。コニフェリンはモミなどの針葉樹にも含まれているので、バニリンの原料として用いられた。現在では、アメリカおよびカナダ産の安価なリグニンを利用して、リグニンスルホン酸を酸化する方法により生産されるバニリンが世界市場の大半を占める。チョコレートに似た甘い芳香をもつ白色結晶。水には溶けにくいが、エタノール(エチルアルコール)、エーテルなどの有機溶媒にはよく溶ける。食品香料としての用途は広く、アイスクリーム(バニラ)などの乳製品、ココアなどに用いられるほか、たばこのフレーバーや香水としても用いられている。
[廣田 穰]
なんかよくわからないけどね^^。ぼくは「バニラ」ってのは、「バニラビーンズ」からのみ産するのかと思っていたよ。そういう馬鹿を、昔はよく「無知無学無教養」と罵ったものだった…。
【ハーゲンダッツ級】美味しすぎる『超濃厚バニラアイスクリーム』Rich vanilla ice cream