妻が(馬鹿のくせに/だから)英単語学習アプリケーションにはまっているようだ。なんてソフトウェアだかよく知らないけど。
その妻が問うてきた。「クラクションって英語でホーン(horn)っていうそうなんだけど、クラクションは何語なの?」。
が〜ん。即答できなかった。悔しい。
クラクションってのは、もともと製造会社名の「クラクソン」(klaxon)のことなんだそうだ。
『広辞苑』がなかなか素敵な語釈なので引いておこう。
クラクション【klaxon】
(製造会社名クラクソンに由来)電磁石の作用で鳴らす自動車などの警笛。クラクソン。
いかにも「要チェックやで!」みたいな単語なのに、調べてみたことがなかったみたいだ。
『日本国語大辞典』によれば、1955年発表の『流れる』(幸田文)には「遠く自動車のクラクソンが聞える」という表記もあるそうだ。
最近の小説ならもちろん「クラクション」だな。
「生きるのを楽しむコツは二つだけ」…「クラクションを鳴らさないことと、細かいことを気にしないこと」 via 『アヒルと鴨のコインロッカー』(伊坂幸太郎)
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 5月 19
『アヒルと鴨のコインロッカー』。伊坂幸太郎に「社会批評」とかを読み取る人とは話が合わないんだけど、結構すきな作家だ。
私的ベストは『マリアビートル』なんだけど、これぞベストと主張している人はあまりみかけない。
『ゴールデンスランバー』に「社会性」など微塵も認めないけれど、でも映画は結構な頻度で繰り返し眺めている(部分的に)。
あ、いや。別に伊坂幸太郎の話ではないはずだった。