気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

カピバラは「ねむそうな目と、間のびした鼻の下をもつ」

最初のエントリーは「カピバラ」だ。

『辞書を編む』という辞書編纂者による書籍に、この「カピバラ」の語釈についての記述があったのだった。

辞書を編む (光文社新書)

辞書を編む (光文社新書)

曰く

ネズミのなかまで、大型犬ほどの大きさのけもの。毛におおわれ、ねむそうな目と、間のびした鼻の下をもつ。

とのこと。これを『三省堂国語辞典』の時期版における語釈にするとの話。

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「あまりにもおもしろすぎる」という反対意見もあったが、この線で進行中なのだとのこと。

但し、他の辞書もなかなか気を使った語釈をつけている。

齧歯(げっし)目カピバラ科の哺乳類。齧歯類では最大で、体長75~130センチ、尾はほとんどない。前足に4指、後足に3指あり、後指に水かきをもつ。南アメリカの湿地近くの森林にすむ。

これは『大辞泉』。「齧歯類では最大」の情報が嬉しい。広辞苑でも「ネズミ目カピバラ科の哺乳類。…この目で最大」とある。さらに広辞苑は泳ぎが得意だの、食用にもなるだのと詳しく記述している。

広辞苑 第六版 (普通版)

広辞苑 第六版 (普通版)

『新明解』第七版は「現存する最大の齧歯類」と、なんだかドラマチックに記述する。『岩波国語辞典』第七版・新版には項目がない。

『辞書を編む』によれば、国語辞典に掲載されている内容は「国語項目」と「百科項目」に分けられるのだとのこと。もちろんカピバラは「百科項目」ということになる。

 


カピバラ温泉 - Capybara Onsen - YouTube

追記:2013年5月6日、東京駅一番街カピバラショップにも行ってきた。