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気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「からすみ」が「墨」の仲間だって本当ですか?

中型辞書で「からすみ」を引くと「唐墨」(からすみ)というのが最初に出てくる。『大辞林』第二版から引いてみよう。

中国製の墨。とうぼく。

すくなくともぼくは、食べ物としての「からすみ」を知りたかったので、「関係ないんだよなあ」と思い、次に記されている「鯔子」の方に移ってみる。

ボラ・サワラなどの卵巣を塩漬けにし、圧搾・乾燥させた食品。形が唐墨に似て細長く平たいのでこの名がある。

知らなかった。

まあそもそも珍味としての鯔子のことも良く知らない。それにしても「墨に似てるからカラスミ」だなんて、全く想像もしたことがなかった。

「名前を頂いてる」ってことで、両者は(遠い関係ながら)仲間だな。

 

『日本大百科全書』も見ておこう。

江戸時代、長崎野母(のも)のからすみは、越前(えちぜん)(福井県)の「うに」、三河(愛知県)の「このわた」とともに「天下の三珍」としてもてはやされた。(中略)最近は原料が不足しているため、メキシコ、フロリダなどから塩蔵した卵巣を輸入し使用している。(中略)生産量は少なく、高価なため、サメ卵とたらこから模造品がつくられ出回っている。

ああ、そうか。長崎繋がりということで、さだまさしの「朝刊」には「からすみ」も出てくるんだな。以前音楽を聞いたときは「ハイカラなもの食ってんなあ」などとぼんやり思ったものだった。


朝刊 さだまさし いい音どうぞ 新編集 - YouTube

うたの中の「奥さん」は、もらいもののカラスミを煮て駄目にしたりというドジぶりを発揮する。

ところでうちの妻の話。実家(奄美大島)から、「近所の人が作ってる塩」ってのを送ってきた。 彼女は「乾燥剤なのかしら」と捨ててしまったそうだ。歌の中の「奥さん」に勝るとも劣らない。

彼女はときに「本気を出した芸人」みたいな芸を見せてくれるのだ。

かすてぃら

かすてぃら