気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

テレビ on 国語辞典

テレビなんてのは当たり前すぎる言葉で、国語辞典で引く人もあまりいないだろうな。でも引いてみるとなんだか難しいことを言われてちょっと笑ってしまう。

たとえば『新明解』のテレビをみる。

テレビ
動く画像と音声・音響を電波で広い地域の受信装置に送って、不特定の大衆に同時に視聴させる仕組み。TV。〔狭義では、その受像装置だけを指す〕

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「ズック」って、靴のことだと思ってた!

ファッションなんてものに縁遠いがきんちょだったせいか。ぼくは「ズック」ってのは、ある種の「靴」を指す言葉なんだと思っていた。

でも「ズック」ってのは「靴」のことじゃないそうだ。

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「ドア」と「戸」は違うのか?

日本国語大辞典』で「ドア」を引いてみた。なかなか素敵な語釈だった。

UDF どこでもドア(ノンスケール PVC製塗装済み完成品)

UDF どこでもドア(ノンスケール PVC製塗装済み完成品)

 

曰く「家屋や乗り物などの、おもに蝶番(ちょうつがい)で開閉する方式の扉」。

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「ハンバーガー」とは「ハンバーグ」のこと!

COD(Concise Oxford Dictionary)を眺めていると、「hamburger」の語が目に止まった(今更CODの12版を買って、嬉しくて毎日眺めているのだ^^)。

hamburger
n. a round patty of minced beef, fried of grilled and typically served in a bread roll.

ぼくは自分の無知さに声を失った(笑)。

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シュートという球種(野球)

軟式野球をしていた子供の頃、「カーブ」よりも「シュート」が得意だった。というか、カーブは投げても曲がらなかった^^。 

Rawlings(ローリングス) ローリングス(R) 2017WBC オフィシャルボール ROWBC17-R

Rawlings(ローリングス) ローリングス(R) 2017WBC オフィシャルボール ROWBC17-R

 

ところでこの「シュート」。国語辞典ではわりと「素敵な」定義がされている。

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「いかず後家」という言葉は誤用から生まれた?

いつものように国語辞典を眺めていた(実は最近COD12版に浮気しているけれど^^)。眺めていたのは『岩波国語辞典』。「いかず後家」なんて言葉に久しぶりに出会ったけど、ちょっと気になることが書いてあった。

いかずごけ【行かず後家】
(1)(略)
(2)婚期を過ぎて、結婚しない女性。
(2)は誤用から生じた

結婚せずに婚期を過ぎた女性を「行かず後家」と呼ぶのは「誤用」から生じたんだそうな。知ってました?

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ぼくは「剣呑」が好きだった…

「剣呑」という言葉が好きだ。というか、好きだった。「剣呑」は「危険」というような意味だけど、「剣を呑む」ような危険ってのがいったいどれほどのものなのかドキドキしてしまうじゃないか。

ところが、「剣呑」とは単なる当て字であるらしい。

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辞書に載る「くらげの骨」

岩波文庫の『日本児童文学名作集』を読んでいる。その中に「こがね丸」という話がある。その話に「くらげの骨」という表現が出てくる。

海月(くらげ)の骨を得し心地して、その翌日(あけのひ)朝未明(あさまだき)より立ち出で、教へられし路を辿(たど)りて、木賊(とくさ)が原に来て見るに。

くらげの骨を得し心地」。なんとなく意味はわかる気がするけれど、これまでに見たことも聞いたこともない表現だ。おそらくは辞書にもあるまいと思いつつ、辞書を見た。

日本児童文学名作集〈上〉 (岩波文庫)

日本児童文学名作集〈上〉 (岩波文庫)

 
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