辞書にある「結婚」の定義を書き換える「ハッキング」活動
海外の話ではある。
こうした恣意活動が必要な時期は過ぎたんじゃないかと思ってた。結婚の定義を「男と女が結ばれる」という定義を「二人が結ばれる」と書き換えているんだと(図書館などの辞書にステッカーを貼っているのだそうだ)。
注:下のビデオ、冒頭にCMが入ることがあります。
「二人が」ってのもまた、何かで問題になったりすんじゃないかと危惧したりするんだけど、大丈夫なのかな。
と、まあ、そんなわけで、「結婚」をチェックしてみよう。こういう言葉は当然『新明解』第七版から。
〈正式の〉夫婦関係を結ぶこと。
ちょっと外れだった。申し訳ない。『岩波国語辞典』第七版・新版も同じようなもんなんだけど、ちょっとの間どきどきするかもしれない。
夫婦となること。特に、男女の間で夫婦関係を生じさせる法律行為
「夫婦関係を生じさせる」の後には「行為」だとか何かが続くのではないかと、ちょっとどきどきしなかっただろうか。 それにしても「特に」という文言で、「現代的諸問題」にも対応する姿勢を示そうとしているんだろうな。
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そういう「対応」姿勢は英英辞典にもある。まずは「対応」を意識していなさそうなものから。
たとえば『CAMBRIDGE英英辞典』。
a legally accepted relationship between a woman and a man in which they live as husband and wife
こういう記述がステッカーを張られるんだろう。では、配慮するとどうなるのか。
『コウビルド米語版英英和辞典』を見てみる。
A marriage is the relationship between a husband and wife.
「うまいっ!」という感じがしないだろうか。Cambridgeと比較すると単に「a woman and a man」を省いただけだけれど、そういう生物学的関係を「husband and wife」というロールプレイモデルにしてしまってる。
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ところでブログを書いているぼくは、去年の11月に結婚した。結婚式の日に婚姻届を出した。しかし妻が「消せるボールペン」で書類を書いていて、あやうく無効扱いになるところだった。
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役所で書類を再記入してきた妻は「私の書いたところはほんとに綺麗に消えてたわよ。あなた、いったい誰と結婚したのって感じだった」などと浮かれていた。