気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

考えてみるとちょっと怖い「弱り目にたたり目」

「たたり目」。漢字にすると「祟り目」。よく目にする漢字だけど、書くことは少ないような気がする。

それもあってか「祟り目」の「意味」をあまりちゃんと考えることがない。

『大辞泉』第二版から引いてみよう。

たたりにあうとき。災難をこうむるとき。「弱り目に―」

まあ成語として使われるので、字義通り取る必要もないんだろうけど「たたりにあうとき」ってのはなかなか怖い。

日本「祟り・呪い」地図 (ムーSPECIAL)

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「弱り目に祟り目」のほぼ同義とされるのは「泣き面に蜂」。蜂くらいならいつでも飛んでるだろう。しかし「たたりにあう」とはなあ。

ついでに「たたり」も引いてみよう。やはり『大辞泉』第二版。

(1)神仏や怨霊(おんりょう)などによって災厄をこうむること。罰(ばち)・科(とが)・障りと同義的に用いられることもある。「山の神の―」 (2)行為の報いとして受ける災難。「悪口を言うと、後の―が恐ろしい」

 つまり、「たたり」にあうということは、きっと「弱り目」に陥る前に、何か因果なことをしてしまったということなんだろうな。

「泣きっ面に蜂」は「不運」かもしれないが、「弱り目に祟り目」は「業」なのかもしれない。

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