日本国語大辞典には「赤鬼」と「青鬼」が立項されている。その違いはなんだろう?
本日のKindle日替わりセールは『妖怪辞典』だった。これはちょっと面白そう。
- 作者: 村上健司
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2000/04/01
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まず興味を引いたのが目に着いたのは「青鬼」だ。
次のように書かれている。
アオオニ(青鬼)。加賀中納言が死んだ時…奥から現れて、玄関から門を出て行った。…何をする妖怪かはよくわからないが、中納言の死に関係があるのであろう via 『妖怪事典』(村上健司/毎日新聞社)
— maeda hiroaki (@torisan3500) August 26, 2013
かっこいい。登場して、出て行った。何者なのかよくわからない。なるほどなあと思いつつ、辞書で「青鬼」をみると、なんと載ってるじゃないか。手元の辞書で立項しているのは『日本国語大辞典』と『大辞泉』かな。『日本国語大辞典』を引いてみる。
(1)地獄で罪人を責めるという鬼の一種。全身青色をした鬼。
(2)青みがかった色の鬼簾(おにすだれ)。
(3)キュウリをいう盗人仲間の隠語。とげのある細長い形を鬼の腕に見立てたもの。〔日本隠語集{1892}〕
へ~。じゃあ「赤鬼」ってのはなんだ。やはり『日本国語大辞典』を見る。
(1)地獄で罪人を責め苦しめるという赤い鬼。
(2)検事をいう、盗人仲間の隠語。〔隠語輯覧{1915}〕
鬼としての存在は一緒なのか。あるいは人類には違いがうまく伝わっていないということか。
- 作者: 浜田廣介,池田龍雄
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1965/12/10
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小型辞書はあまり「赤鬼」「青鬼」の区別をしていない。ただ、面白い「鬼」の定義もある。一番笑った『岩波国語辞典』第七版・新版を引く。
(1)人の形をし、つの・きばがあり、裸体に虎の皮のふんどしを締めている怪物。怪力・勇猛・無慈悲で、恐ろしい。
だはは。まあ、なんつうか、浜田廣介とは見解を異にするということだな。
- 作者: 井上円了
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