気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「天文学的」数字は大きいのか? あるいは未来永劫大きいのか?

『巨大数』という本を読んでいた。

巨大数 (岩波科学ライブラリー)

巨大数 (岩波科学ライブラリー)

 

その中に、実は「天文学的数字」ってのは大きくないのではないかという記述があった。なるほど、そうかもしれない。

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「幕の内弁当」ってどんな弁当?

恥ずかしながら知らなかったな。幕の内弁当には「俵型のにぎりめし」が必須なんだそうだ。ほとんどの辞書に載っているから「常識」なんだろう。

『明鏡』をみておく。

まくのうちべんとう【幕の内弁当】
〘名〙俵型の小さなにぎり飯とおかずとを詰め合わせた弁当。まくのうち。 ▼ 芝居の幕間に簡単に食べられるように工夫されたもの。

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「力行」は「かぎょう」と読むのではない。

「力行」と書いてあれば、まあ普通に「カギョウ」と読む。しかし「力行」は「カ行」ではないのだ。

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そう。種を明かせば「カ」じゃなくて「力」ってこと(笑)。丁寧にいえば「か行」と読まない「力行」は「ちから+行」と書いてある。

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「りょくか」(緑化)という言葉はないのかもしれない。

辞書を引いたら「りょくか」(緑化)という言葉がなかった。

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写真は『広辞苑』。「りょこうおうしょく」の次が「りょくがん」になっていて「りょくか」がない。

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「好事家」と評価されたら喜ぶべきか、悲しむべきか。

好角家」という言葉があるそうだ。『三省堂国語辞典』や『岩波国語辞典』などの小型辞典にも載っているので、まあ一般的な言葉なのだろう。

この「好角家」で思い出したけれど、「好事家」という言葉があるな。『明鏡』でみてみる。

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「猫下ろし」ってなんだろう?

小型辞典などには載っていないけれど、たとえば『広辞苑』の現行版などは載せている。「猫下ろし」っていったいなんなんだろう?

岩合光昭 世界の猫 2017 カレンダー ([カレンダー])

岩合光昭 世界の猫 2017 カレンダー ([カレンダー])

 

言葉の定義はもちろん辞書に掲載されている。『広辞苑』はこんな感じだ。

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苦肉の策の「苦肉」ってなに?

ふと思った。「苦肉の策」の「苦肉」ってなんだ?

「苦肉の策」ってのは、まあ「せっぱつまった状態で出すアイデア」みたいな感じだろうか。その中の「苦肉」が、いったい誰の肉なのかよくわからない。アイデアを出したがゆえに、むしろ我が身が苦しくなるとかそういう意味なんだろうか。

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