「ラムネ」というのは「レモネード」のこと
「ラムネ」についてあまり考えたことがなかった。
ラムネというのはレモネードの訛ったものであって、プディングをプリン、ミルクシェークをミルクセーキにしてしまった、かの文明開化期における外来語の一つである via 『女たちよ!』
— maeda hiroaki (@torisan3500) July 18, 2013
気づかせてくれたのは伊丹十三の『女たちよ!』。ちなみに本書、有名な作品ながらずっと読まずにいた。何か料理本繋がりで読むことに決めたんだと思う。
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ところでラムネは形状も面白く、ぼくたちの子供時代における普及度も高く、ずいぶんと親しんだ飲み物だった。だけど語源を考えたりしたことがなかったというのは不思議なことだ(忘れているだけかもしれない)。
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『日本国語大辞典』にも、確かに『女たちよ!』にあったのと同じ説明がある。
(レモネードの変化した語)
(1)清涼飲料の一つ。炭酸ガスを水に溶かし、砂糖とレモン汁で調味したもの。びんにつめ、ガラス玉で栓をする。《季・夏》(以下略)
「レモネード」と声に出してみれば、なるほど「ラムネ」に変化しそうな言葉ではある。なるほどなあ。
ちなみに「レモネード」とは「レモネイド」「レモナード」「レモナーデ」などとも呼ばれるもので、「レモンの果汁に砂糖を加え、水か湯で割った飲料」(『広辞苑』第六版)だ。
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1ヵ月の食費が3000円程度であった学生時代(人に奢ってもらったりするのは除く。それでも1日の食事が食パン1枚というのはよくあることだった)、なぜか母が缶入りレモネードをよく送ってきた。「レモネード」などを飲んだのは人生の中でその時代だけだと思う。
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尚、「レモンスカッシュ」を「レモネード」と呼ぶこともあるようだ。但し「レモンスカッシュ」を頼むのに「ラムネ」とオーダーしても通じまい。
「レスカ」という言葉が流行った時代もあったな、そういえば。「アイコー」よりは流行ったよな、確か。「ガム抜き」という表現は今でも存命だろうか。
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『女たちよ!』は面白いエッセイ集だった。Twitterに投稿した引用リストも掲載しておく。