「みなしご」って言葉、よく使った(テレビやおはなしに出てきた)。でもところで「みなしご」ってなんで「みなしご」って言うんだっけ?
馬鹿野郎なぼくは、「何かに見做す(みなす)のかなあ?」なんて考えた。全く違った。国語辞典にあっさり答えが書いてあるよ。
『日本国語大辞典』をみてみよう。
みなし‐ご 【孤・孤児】
(「身無子」で「身」は親族・身寄りの意か)
親のない子。孤児(こじ)。
同辞書の「語源説」によれば、他の説もあるみたいだけど、どうやら上にあるのが通説らしい。
何かと「見做された」子であるわけでなく、また、「親がいないなんて身体がないみたいなもんだ」ってわけでもないらしい。
ちなみに『広辞苑』には次のようにある。
「みなしご【孤・孤児】
(「身無し子」の意)両親のない幼児。こじ。
うむ。わりとよく似ているかな。ちょっとニュアンスは違うけどね。
『平場の月』(朝倉かすみ)(面白い本だった!)に、50歳をこえた男が「おれ、みなしごになったんだぜ」というセリフがある。この「みなしご」の使い方にちょっとびっくりしたんだけど、なるほど、『広辞苑』的にいえば、この使い方は間違っているのかもしれないな(その違和感を感じさせるために使っているので、間違っている「感じ」があるほうが良いわけだ)。
まそんなことはともかく。
何十年も前に知った「みなしご」という言葉の意味をようやく知った夏休みの午後だ。
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