「性交」は、まあ口にするのが恥ずかしい単語ではある。ただ、「性行」を「性交」と間違えて照れたりする方がもっと恥ずかしいだろうなあ。
でも、ちょっと間違えそうではあるよ。
宮本百合子の作品には「結婚相手の性行を知る最善の方法」なんてものまである。うっかり「え、明治のモガはそんなことをおおっぴらに気にされていたんですか。それはどうも」なんて照れてしまいそうだ。
もちろん「性行」は「性交」じゃない。
せい‐こう[‥カウ] 【性行】
性質と品行。うまれつきの性質と、平生の行ない。身持ち。
上は『日本国語大辞典』から。「品行」とか「身持ち」とか。これは「性交」にも関わりそうな言葉だしな。
ま、「せいこう」なる言葉。 『日本国語大辞典』ならば数えるのがいやになるくらいの項目が立っている(数十)。発音がそもそも同じなんだから、「性交」と勘違いしそうな言葉がいくつかあっても不思議ではないんだろう。
でも。人前で間違えると恥ずかしいだろうなあ…。「ぼくのセイコウは…」と語り始めるやつから目をそらしたり、「彼女のセイコウは…」につい聞き耳を立てたり…。人を試すいやらしい言葉だな(^^)。
「若者の性」白書: 第8回 青少年の性行動全国調査報告 (教育単行本)
- 作者: 日本性教育協会
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2019/08/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る