気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「不織布」ってなんだ?

アベノマスクはださいよね。首相本人も、どうやらつけたくなかったみたいで、他のマスクに変えたみたいだし。

タイミングのひどさとか異物混入とかいろいろあったけど、とにもかくにも格好悪かった。首相があのマスクをつけるのは国辱物なんじゃないかと思ったりもした。

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それはともかく。アベノマスクの情けなさから、「布マスクなんて使えねーよ」なんて話も出た。「マスクはやっぱり不織布だよね」とか。

ところで、「不織布」ってなんなんだっけ? 知らないとたぶんチコちゃんあたりに叱られるよね。「不」織布ってんだから、「織布」じゃない布なんだろう、きっと。でも「織布」なんて言葉は使ったこともないしなあ…

と、思いつつ辞書をみると、ちゃんと「織布」って言葉があったよ。たとえば『大辞泉』がシンプルでいいかな?

しょく‐ふ【織布】
織った布。

シンプルでしょ。ぼくには「織った布」と「織ってない布」の違いがよくわからないんだけどね。

不織布」を見れば、ちょっとはわかるかな? 同じく『大辞泉』でみてみる。

ふしょく‐ふ【不織布】

織らない布。繊維を合成樹脂その他の接着剤で接合して布状にしたもの。弾力に富み、通気性にすぐれ、洋服の芯地などに用いる。

なるほど。ぼくは「繊維」と「布」の区別もよくわからない。それで「織らない布」とか言われても全くわけがわからないんだな。

愚かなぼくは、ここまで辞書を見ても「不織布」のなんたるかがよくわからない(笑)。でもきっと、世の中のちゃんとした人は、こういう説明でわかるんだろう。

ぼくはみなさんが羨ましいっす。

やっぱり読んでも(ぼくには)よくわからないんだけど、ニッポニカも引いておこう。

不織布
non-woven fabric

不織布

繊維を織布工程を経ることなしに、平行または不定方向に配列させ、合成樹脂接着剤で結合し、フェルト状にした被服材料。原料はアメリカでは安価なレーヨンや木綿が多く、合成繊維は少ないが、日本では芯地(しんじ)などの用途が多いので、ポリエステル、ナイロンなどの合成繊維が使われる。加工の方法には浸漬(しんせき)式と乾式とがある。浸漬式は抄紙(しょうし)式ともいい、繊維を合成樹脂接着剤の槽に通して含浸し、乾燥・熱処理したもので、紙によく似た感じとなる。乾式は、繊維を薄い綿状にしたものに合成樹脂を吹き付けて加熱乾燥したものである。1950年ごろからアメリカで急速に発展を遂げ、繊維が絡んでいるため、縦横の方向性がなく、裁ち目もほつれないので、種々の用途に向けられているが、日本では芯地を主体にしたものから、最近では工業用としても広く使われつつある。

合成繊維は少ないが、芯地などの用途が多い」とか、全くわからねー(笑)。ぼくは今後の人生において、けっして「マスクは不織布に限る」なんてことは言わないと誓うよ(笑)。

ぼくは使い捨てマスクが好きだ。また、形状的にアベノマスクはダサすぎたと思う。でも不織布マスクにも大いに当たりハズレがあるね、、、とか。そんなくらいを主張するに止めよう(^^)。