気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

辞書に載る「くらげの骨」

岩波文庫の『日本児童文学名作集』を読んでいる。その中に「こがね丸」という話がある。その話に「くらげの骨」という表現が出てくる。

海月(くらげ)の骨を得し心地して、その翌日(あけのひ)朝未明(あさまだき)より立ち出で、教へられし路を辿(たど)りて、木賊(とくさ)が原に来て見るに。

くらげの骨を得し心地」。なんとなく意味はわかる気がするけれど、これまでに見たことも聞いたこともない表現だ。おそらくは辞書にもあるまいと思いつつ、辞書を見た。

日本児童文学名作集〈上〉 (岩波文庫)

日本児童文学名作集〈上〉 (岩波文庫)

 
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「日の出」は夕方であるという有力説

さほど馬鹿ではないはずの、小6と中3にたずねてみた。「日の出」とはいったい何時頃のことをいうのか。

驚くべきことに、2人とも「夕方」だと答えたのだった…

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広辞苑はアメフトにやさしい。

アメフトじゃねえよ。アメフットだよ」と言われたこともあるように思うな。それはともかく。『広辞苑』がアメフトにやさしいって話。

どんな話かといえば、まあ時節柄(?)「タックル」だ

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ブロッコリーとカリフラワー

ブロッコリーとカリフラワー、似てるとは思ってたんだ。でも「たまたま似てるんだろう」と思っていたんだよな。

(注:ぼくは40代半ばまで野菜が食えなかった。そのせいもあって…知らないことはあまりに多い))

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「優生保護法」の「優生」とは?

優生保護法」が話題だ。しかし「優生」ってのは、なんだか「すごい言葉」っぽくて気になる。

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「歯槽膿漏」の「歯槽」とは?

幸いに(?)、歯槽膿漏の診断を受けたことはないけれど、昔からよく耳にする単語ではある。よく耳にはするが、わかっちゃいないので「」を辞書を引いてみた。

インスタントスマイル Mサイズ

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 たとえば『岩波国語辞典』では次のように定義している。

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辞書にない切手集めの「ヒンジ」

ぼくは昭和41年生まれ。小学生の頃、王道の(?)趣味として「切手集め」があった。集めた切手は台帳などに貼り付けて保管しておくのだが、その際に使う道具に「ヒンジ」というものがあった(ヒンジとは何かってのはこちらから)。

その、切手集めの必需品だった「ヒンジ」が、国語辞典に載っていないことに衝撃をうけた。

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岩波国語辞典の「水菓子」事件

『岩波国語辞典』第七版の「水菓子」を見て違和感を感じた。なんだかやけに「我が強い」感じがしてしまうのだ。

曰く「昭和初年までは日常語としてこの語が『くだもの』より普通だった。新たに和菓子業界で、干菓子などに対し水ようかんの類を言い始めた」。

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