てっきり「落語」の言葉なのだと思っていて、辞書で引いてみることがなかった。
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しかし調べてみると意外に載っている。メジャーなところでは『広辞苑』第六版などにも載っている。但し『広辞苑』では、単に「落語の噺」として紹介されていて、それはいまひとつ面白くない。
もう少し探してみると、どうやら落語よりも前に「転失気」という語はあったのかもしれない。『精選版日本語国語大辞典』には次のように記されている。
1) 屁(へ)が肛門まで来て、外に出ないで、音が内へ反転すること。〔随筆・善庵随筆(1850)〕
落語の噺としても記載されている。
2) 放屁をいう、芸人仲間の語。*落語・てんしき(1896)〈三代目柳家小さん〉「和尚さんに転失気(テンシキ)と云ふ事が分らない」
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そうか。落語のために作られた言葉というわけではないのかもしれない。
ちなみに『大辞泉』第二版では第一義で落語のストーリーを紹介し、第二義で「そこから転じておならのこと」と定義している。
もしかしたら「干物箱」なんてのも辞書に載っているのかなとチェックしているのだけれど、今のところは見つけていない。
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