『ベネッセ表現読解国語辞典』の「飴」が可愛い。
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普通の辞書は「成分」などから攻めるんだけど、こちらの方は用法(?)から説明しようとする。
あめ【飴】
〖名〗口の中で溶かしながら食べる、甘い菓子。
噛んではならないのだ。むろん、飲み込んでもいけない。ただなあ。溶かしながら食べると「いつの間にか」なくなるのがちょっと不満。「食べ終わった」感があまりなく、「消えてしまった」無常を感じてしまう。
まあそんなことはともかく。もうちょっとお固い辞書ないし辞典で「飴」を見てみる。『世界大百科事典』がいいかな。
デンプンを酵素または酸で分解糖化してつくる甘味物質で,麦芽糖,ブドウ糖,マルトトリオースなどを主成分とする。しかし,現在では砂糖を用いたキャンデー類や有平糖〘あるへいとう〙のようなものも,あめと呼ぶことが多い。
と、こんな感じで2000字ほど続く。面白いので「製法」の部分からもちょっとだけ引いておく。
原料デンプンを液化酵素により液化し,さらに糖化酵素によって糖化してつくる。イオン交換樹脂,活性炭による精製脱色と濃縮の工程は酸糖化法と同じである。
詳しく書いていて、とてもわかり易い…はず。但し、読みこなすのにかなり知識が必要だな。細かくすればするほど、細分化された部分の知識が必要になる。
っと、それは何かに似てるな。「フラクタル」の話に出てくるぞ。
- 作者: 山口昌哉
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Wikipediaから一部引いてみる。
海岸線の長さを測ろうとする場合、より小さいものさしで測れば測るほど、大きなものさしでは無視されていた微細な凹凸が測定されるようになり、その測定値は長くなっていく。したがって、このような図形の長さは無限であると考えられる。
細かくすればするほど無限になっていく。 そして理解不能(微分不能)になっていくんだな。
なるほどなあ。日常のすぐ隣に、不思議世界が存在しているのだ。
- 作者: B.マンデルブロ
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