気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

流行りの「日本海寒帯気団収束帯」

最近、「日本海寒帯気団収束帯」ってな言葉がちょっと流行ってるよね。おしゃれ(?)に「JPCZ」と呼んだりもする。

曰く「Japan sea Polar air mass Convergence Zone」。

Polar airmassにConvergenceするのか、それともPolar air massConvergenceするのか、なかなか難しいところ(笑)。

ま、冷静に考えれば後者だ。polar air massとは「寒帯気団」のこと。

なお、「寒帯気団」はニッポニカがわかりやすいよ。

寒帯気団

寒帯に現れる冷たい気団。背が低く安定な気団であるが、暖かい地域に移動した場合には、下層から暖められて不安定となる。乾燥している大陸性と、湿っている海洋性とに分類され、前者の代表としてシベリア気団、後者の代表としてオホーツク海気団がある。極気団ということばが寒帯気団の意味で使われることがあるが、北極気団や南極気団と混合されやすいため通常は使わない。

ま、それはともかく。ってか、こんな気象知識を追求していると終わりがない^^。わかりやすく学べることは何かといえば、「気団」は英語で「mass」というということだ。プログレッシブ和英辞典を引いておく。

きだん【気団】
an air mass
寒[暖]気団

a cold [warm] air mass
シベリア[小笠原]気団
the Siberian [Ogasawara] air mass

マルクスとかオルテガとか、そんなのを学んだ世代としては「mass」ってのはちょっと特殊な用語なんだけどね。でもこういう自然現象に「mass」があてられていると、なんだかほっとしたりもするよ。

なお、ランダムハウス英和大辞典の「mass」はかなり面白い。引かないけど、持っている人はぜひ。


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