久しぶりに「カッターシャツ」なんて音を耳にした。
そういえば大阪に住んでいる頃は「Yシャツ」を「カッターシャツ」と呼んだ。 > 「《 (和) cutter+shirt》カラーとカフスが身頃(みごろ)についたワイシャツ。もと、「勝った」をもじってつけた商標名」 via 『デジタル大辞泉』
— maeda hiroakiさん (@torisan3500) 2013年5月25日
そうだった。大阪に住んでいた頃、いわゆる「ワイシャツ」を「カッターシャツ」と呼んでいたな。
『日本国語大辞典』の語誌に次のように記されている。
「勝った」のもじりで、スポーツ用品メーカー美津濃(現名ミズノ)元社長・水野利八の造語。
もう何年も「カッターシャツ」なんて言葉も聞いてなかったけれど、そうか、あれはそのまま「ワイシャツ」のことだったんだな。但し、学生用を「カッターシャツ」と言い、社会人用を「ワイシャツ」ということもある様子。
- 作者: 嶋崎隆一郎
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 2006/08/04
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
ところで、上の『日本国語大辞典』の語誌欄には続きがある。
以前はワイシャツは最も汚れやすい襟(カラー)と袖口(カフス)が身頃から取り外せるのが一般的だったが、化繊の発達によって一体化したものが普及した。
むむ。その事実は全く知らなかったけれど、確かにその通りなんだろう。和服から考えれば「そりゃそうだ」な感じ。
一体化以前のワイシャツがどんなものだったかわかんないんだけど、今でもカフスおよびカラーの取り換えができるものは売られてるみたいだ(無知だなあ)。
『大辞泉』第二版などでも「ワイシャツ」を「台襟・カフス付きのシャツ」と定義している。これは単にシャツの「種類」を示すものなのではなく、「歴史」を示す言葉なのかな。そう考えていたことはなかった。
部長!ワイシャツからランニングがすけてます 男の器は服でつくる (朝日新書)
【追記】学生服のカラーが外せるのはその名残りでしょう、と。なるほど。「なんでこんな作りなんだろう」なんて考えたことがあったな。
学生服 『お得な』 スタンダード(日本製)レギュラー衿【9990】
- メディア: ウェア&シューズ
- この商品を含むブログを見る