気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「けだもの」と「けもの」の違いを述べよ

「けだもの」は「けもの」に「だ」がついているものな。なんだか、より「けだもの」な感じがするじゃないか。

違いはなんだろうなあと思ったきっかけは『岩波国語辞典』を読んでいたときのことだ。「野獣」の語釈を見て考え込んだ。

f:id:torisan3000:20161219231150j:plain

続きを読む

「西」を「正確」に定義する『新明解』

辞書を買おうとするとき、つい遊びで「右」の語釈を見てみる。工夫がこらしてあって面白いものも多い。たとえば『日本国語大辞典』ではこんな感じ。

みぎ 【右】
〔名〕(1)正面を南に向けたときの西側にあたる側。人体を座標軸にしていう。人体で通常、心臓のある方と反対の側。また、東西に二分したときの西方。右方。(以下略)

「肉欲」を理解したいなら『新明解』か『三省堂国語辞典』だな!

#間違えて、他のブログに投稿しちゃいました^^。そちらを削除するのもなんなので、こちらにそのまま転載します。「同じじゃん!」と思った方、すみません。以下、本題。

まあ普通は「肉欲」が何をイメージしているのかはたいていの人が知っている。

ちょっと面白いのは国語辞典の記述だ。

f:id:torisan3000:20161213000215j:plain

上の写真は『明鏡』(電子辞書も持っているんだよ、ってことをアピールしようと電子辞書の写真を撮ってみた)。「性欲」はよかろう。それが一般的なイメージだと思う。ただ「肉体の欲望」というのがよくわからないな。

肉体「への」欲望なのか、それとも肉体「による」欲望なのかもわからないし。

続きを読む

「腹皮」という語

三省堂国語辞典』を眺めていると「はらかわ」という語に出会った。

f:id:torisan3000:20161210012848p:plain

見たことがない。魚だかワニだかの「腹の部分の皮」なんだそうだ。しかし、だからなんなんだ?

続きを読む

「刺し網」とは、魚が「刺さった」ようになるから「刺し網」

ジョブカフェ北海道」というところの記事を見ていると、「刺し網」についての説明があった。曰く「魚が網に刺さったような状態になるためにこのように呼ばれています」。

魚が、「刺さる」?

f:id:torisan3000:20161204120655j:plain

続きを読む

「銀河」と「銀河系」の違いを知らなかったよ。

「銀河」と「銀河系」ってのは同じような意味なんだと思ってた。ぜんぜん違う意味らしい。

f:id:torisan3000:20161130014018p:plain

違いをわかりやすく理解するのに注目すべきは、「銀河」の項目にある「銀河系のような、多くの恒星・星雲などの集合体」という言葉(三省堂国語辞典)。

続きを読む

広辞苑が馬鹿にする(?)プテラノドン

ふと『広辞苑』の「プテラノドン」に目がとまった。

翼を開けば9mにもなるにもかかわらず、辞書的に「尾が著しく短い」で締めくくられる様子が面白い。

続きを読む

新明解の「浮世」はさすがにちょっとやりすぎ^^

「うきよ」と読むのが一般的だけど、「ふせい」とも読むんだそうだ。『新明解』は双方の読み方で立項している。

「行き過ぎ」に思うのは「ふせい」のほうかな。

f:id:torisan3000:20161127231648j:plain

続きを読む