気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「昼メロ」を広辞苑が定義すると…

「昼メロ」という言葉はまだ生きているだろうか。あまり辞書には載っていなくて、Googleっても「昼ドラ」が多く表示される。

そんな「昼メロ」だけど、『広辞苑』の定義がちょっと興味深い。

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国語辞典で見る「昼過ぎ」

国語辞典をめくっていてちょっと驚いた。ほぼすべての国語辞典が「昼過ぎ」を立項しているのだ。かつ、定義はまんま昼過ぎ。だれがどういう意図で載せ始めたんだろうなあ。

たとえば『新明解』は次のように定義する。。

ひるすぎ【昼過ぎ】
(1)正午を少し過ぎたころ。
(2)午後。

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トウキビとキビとサトウキビ

ぼくは奄美大島生まれ。奄美大島のうちの部落あたりは、そこらじゅうに「サトウキビ」がある。大島弁では確か、サトウキビを「キビ」と言ったりもする。

沖縄県産 さとうきび 食用 3パックセット

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そんなぼくは、昔から「トウキビ」と言われると「サトウキビ」を思い浮かべてしまう。

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「深謀遠慮」と「遠謀深慮」

三省堂の『新しい国語表記ハンドブック』を眺めていた。 

新しい国語表記ハンドブック 第八版

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 そこで発見したのは「遠謀深慮」という言葉。ぼくは「深謀遠慮」なのだと思っていたので驚いてしまった。

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刷新の「刷」とトイレットペーパーの関係について

とあるところで「刷新」という語を使った。気軽に使ってしまったんだけれど、念のためと辞書を引いてみてちょっと驚いた。

たとえば『日本国語大辞典』には次のようにある。

さっ‐しん 【刷新】
それまでの悪い面を一掃して事態を全く新しくすること。

悪い面を一掃」とか、「全く新しく」なんて強い言葉がならぶ。ぼくとしては、もう少し気楽に使ったのだった。

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「お釈迦」になればハッピーじゃん!?

「おシャカになる」という言葉を、いつ使ったのかは覚えていない。でも昔はわりと普通に使ったような記憶がある(捏造の可能性あり)。

ぼくはその当時から「シャカになるならラッキーじゃん!」なんて思ってもいたのだった。 

釈迦 (新潮文庫)

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「南氷洋」という言葉は消えつつある?

ぼくは52歳だ。給食に「鯨」が出ていた世代。そしてその鯨をとるのは「南氷洋」だった。

ぼくの世代で「南氷洋」という言葉を知らないのは「ちょっとおかしい」感じ。しかしどうやら、この言葉、死語になりつつあるらしい。

南氷洋捕鯨史 (中公新書)

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「立ちん坊」の意味

どこで覚えたのか、ぼくは「立ちん坊」とは「娼婦」のことを言うのだと思っていた(15年ほど前は、池袋から要町に向かう裏道にたくさんの「立ちん坊」がいた。今は知らない)。

図説 娼婦の歴史

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ただ、辞書的にいえば「立ちん坊」=「娼婦」ではないようだ。

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