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気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

広辞苑に見る「アフリカ」(初めて目にした「黒人アフリカ」)

広辞苑』で「アフリカ」をみていた。

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語釈の中に「黒人アフリカ」という語があり、耳慣れない言葉にちょっと驚いた。

「アフリカ」の語釈冒頭部分を引いておこう(なお、上の写真および下の語釈は第三版のもの)。

アフリカ【Africa・阿弗利加】
(ローマ人がカルタゴ隣接地方を呼んだ語。のち、南方の大陸全土を指した)六大州の一。ヨーロッパの南方に位する大陸。かつては暗黒大陸といわれ、ヨーロッパ列強の植民地であったが、第二次大戦後急速に独立国が生れ、その数は51に達する(1982)。イスラム世界の北アフリカとサハラ以南の黒人アフリカとに分れ、南部には白人支配の南アフリカ共和国がある。

恥ずかしい話なのかもしれないが、ぼくは「黒人アフリカ」という語をはじめて目にした。「黒人アフリカ」という語では、Googleでもあまりヒットしないみたい。

語釈から判断するに、この「黒人アフリカ」は「ブラックアフリカ」のことだな。

この「ブラックアフリカ」も、あまり辞書には載っていないけれど、Wikipediaには記事がある。曰く「黒人が主に居住する地域のこと」。

もともと「地理」のことや「歴史」のことに疎いので、「黒人アフリカ」という語が一般的だったのかどうかもしらない。ただ、『広辞苑』も現在の版では「黒人アフリカ」という言い方をしていないようだ。

以下、第六版からもひいておく。

アフリカ【Africa・阿弗利加】
(ローマ人がカルタゴ隣接地方を呼んだ語。のち南方の大陸全土を指した)六大州の一つ。ヨーロッパの南方に位置する大陸。かつて暗黒大陸といわれ、ヨーロッパ列強の植民地であったが、第二次大戦後急速に独立国が生まれ、その数は周辺の島嶼国を含めて53に達する(2006)。イスラム世界の北アフリカサハラ以南アフリカとに大別される。面積3030万平方キロメートル。人口8億9千万人(2004)。

興味深かったのでつい長く引用した。六版で「南部には白人支配の南アフリカ共和国がある」が削除されているのは「歴史」だ。アパルトヘイトは90年代に消えた。

ただし、最新版でも「北アフリカ」と「それ以南」とに分けて記述している。すなわち「事実」が消えたわけでなく、「表現」が変化しただけなわけだ(「黒人アフリカ」から「サハラ以南アフリカ」)。

この変化がどういう事情によるものか、他の出版社にもみられる動きなのか、さらに英語などでも見られる変化なのか。ちょっと興味のあるテーマではある。能力に欠けているので調べはしないけれども^^

Black Africa: The Economic and Cultural Basis for a Federated State

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