気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

ブロッコリーとカリフラワー

ブロッコリーとカリフラワー、似てるとは思ってたんだ。でも「たまたま似てるんだろう」と思っていたんだよな。

(注:ぼくは40代半ばまで野菜が食えなかった。そのせいもあって…知らないことはあまりに多い))

たとえば『日本国語大辞典』には次のようにある。

カリフラワーに似る」と書いてある。「似る」と書いてあるのなら、その両者は別物であると考えるのが普通のはずだ。

『新明解』も、次のような語釈を載せる。

「似てるけどねー。緑色がブロッコリーで、白色がカリフラワーなんだよ」と書いてある。勝手に補って読むのなら「でもぜんぜん違うものだから混同して恥をかかないでね!」てな感じ。

しかし。どうやらブロッコリーとカリフラワーは「同じようなもの」なんだって。たとえば『広辞苑』には次のようにある。

ブロッコリー
キャベツの一変種。カリフラワーの原型で、花蕾が緑色で側枝にも生じるものがあり、これを食用にする。ミドリハナヤサイ。メハナヤサイ。

カリフラワーってのは、ブロッコリーを変化させて生まれたものなんだそうだ。

三省堂国語辞典』にも次のようにある。

ブロッコリー
カリフラワーのうちで、食べる部分が緑色のもの。〔植物学上は、カリフラワーはわせ。ブロッコリーはおくて〕

植物でいう「わせ」とか「おくて」ってのもよくわからないから調べてはみたい。でもきっと、ブロッコリーとカリフラワーが(ほぼ)同じものだということすら知らないぼくが調べてみても、きっと何もわからないのだろう^^。

ブロッコリーとカリフラワー。「別の種がたまたまよく似てるんだな」なんて思ってたのは、日本人の3%弱くらいかもしれないな…。

ブロッコリー・カリフラワーの作業便利帳―多様な種類・品種を上手にいかす