気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「悲壮」は悲しいだけじゃない

前回に続いて「勘違い」ネタ。勘違いしていた言葉は「悲壮」。ぼくは「悲壮」を「壮に悲しい」、つまり「とっても悲しい」という意味だと思ってた…

でもぜんぜん違った(笑)。たとえば新明解の第7版を見てみる。

悲しい〈結果になりそうな〉ことではあるが、勇ましくふるまう〈心を奮い起こす〉様子だ。

ぼくはこれをみて「また新明解がドラマチックにしすぎてるよ(笑)」なんて思った。でも「悲壮」ってのは、本当にそういう意味なんだね。日国でも次のような感じだ。

悲しい中にりりしさのあること。悲痛な気持を内にひめた勇ましさ。また、そのさま。

」の字は、程度を強調するのではなく、「悲」だけど「壮」という意味だったんだな。そう思ってあらためてベートーヴェンの「悲壮」をきくと、「なるほど、そりゃそうだ」な感じになるね。

てか。なんで今まで勘違いして生きてきたかなあ…。かなり恥ずかしいぞ(^^)。


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