たいていの辞書に「毒酒」という言葉が立項されている。小型辞書の三省堂国語辞典にも載っているよ。
どくしゅ[毒酒]
毒を入れた酒
なんかね。この語釈は「三国らしく簡単すぎるんじゃないの?」と思うよね。日本国語大辞典でも見てみる。
どく‐しゅ 【毒酒】
毒を入れた酒。
三国と全く同じじゃん(笑)。でもなんだよね。「毒」という言葉と「酒」という言葉が別々に存在すれば「毒酒」なんて言葉はいらなそうに思える。何かを比喩的に意味しているわけでもなさそうだし。
教養のないぼくは、日国の語誌をみてもよくわかんない。誰がなぜ、「毒酒」なる言葉を「辞書に載せるべき」と思ったんだろう。そして、今でもほとんどの辞書編纂者が「載せるべき」と判断しているらしいのはなぜなんだろう。
なんだか不思議な言葉だ。