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気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「魑魅」は山の妖怪で「魍魎」は川の妖怪?

「魑魅魍魎」についての説明を目にした。曰く「『魑魅』は〝山の妖怪〟で『魍魎』は〝水辺の妖怪〟」という話(via 『漢和辞典的に申しますと。』円満字二郎)。

「ものの本」とぼかしてあるのはなんなんだよと、手元の辞書でチェックしようとしてまた驚いた。「魑魅魍魎」を立項していない辞書が多いみたいなのだ。

「魑魅魍魎」を立項せずにどうなっているかというと、「魑魅」と「魍魎」を分けて項目立てしているのだ。恥ずかしながら分けて使える言葉だと意識したことはなかったな。

先の円満字説に近い『岩波国語辞典』をみる。

まず「魑魅」。

ちみ【魑魅】
山の中のばけもの。すだま。転じて、一般にばけもの。

「魍魎」はこんな感じ。

もうりょう【魍魎】
(1)水の神
(2)山や川に住む化物。

ふむ。「魑魅が山辺で魍魎が水辺」というのは定説だったのか?

そう思いながら『日本国語大辞典』もみてみた。

ちみ【魑魅】
(「魑」はばけものの類、「魅」はもののけの類)
山林の気から生じるというばけものの類。山や沢の怪物やもののけ。すだま。

「魍魎」の方は次のような感じ。

もう‐りょう[マウリャウ] 【魍魎・罔両】
山川、木石などの精霊。水の神ともいう。

ほう。やはり「魑魅」が山で「魍魎」が川方面であるらしいな。

ただし、『日本国語大辞典』は「魑魅魍魎」とまとめても立項している。

ちみもうりょう【魑魅魍魎】
(「魑魅」は山林の気から生じるばけもの、「魍魎」は山川や木石の精霊)
いろいろな妖怪変化。種々のばけもの。

なんだか「魑魅」と「魍魎」にわけた記述と「話が違う」ような気がしてしまうな。しかしそれはたぶん、ぼくの勉強不足なのだろう。

 いつか改めて「魑魅魍魎」の勉強をしてみよう。

# ところで下に載せた『漢和辞典に訊け!』は大名作だと思ったな。ずいぶん前に読んだ時、すぐさま書店に言って何冊も漢和辞典を購入したものだった。漢和辞典もそうとうに楽しい。

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