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気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「ら」を辞書でひいてみたらすごかった。

「ら」を辞書で引いてみた。

思わず難しいことが書いてあって呆然とした。『日本国語大辞典』を引いておく。『日本国語大辞典』には申し訳ないけれど、記述のすべてが興味深いのですべて転載。

ただ、途中で読み疲れる人もいると思うので、簡単かつ面白いことをまずは抜き書き。

「ら」の字形は、「良」の草体から出たもの、「ラ」の字形もまた「良」から出て、その初二画をとったものである。

「初二画をとった」とか言われてもなあ(笑)。

ら 【ら・ラ】
五十音図の第九行第一段(ラ行ア段)に置かれ、五十音順で第三十九位のかな。いろは順では第二十二位で、「な」のあと、「む」の前に位置する。
現代標準語の発音では、上歯茎と舌先との間で調音される有声子音r と母音a との結合した音節ra にあたる。このr は、舌先が歯茎を弾くようにして発せられるが、語頭などでは破裂から始めることがある。また、舌先の弾きを強調して響きの大きな顫動音を用いるいわゆる巻き舌の発音になることや、舌先を歯茎に接したまま発する持続音l になることもあり、舌先の調音が種々である。これらは、ラ行音のすべてに通じた性質である。なお、外来語の原音r とl とは、区別されずに取り入れられている。「ら」は、語頭の音節として「雷、楽、埒(らち)、蘭、喇叭(らっぱ)、ライオン、ラジオ、ラッセル」など、語頭以外の音節として「蔵、空、原、藁、烏、裏、村、笑う、並ぶ、選ぶ、恐らく、辛し、荒らし、白玉、新た、朗らか、ひらひら、ガラス、ドラム」などの語に現われる。和語系の語としては、語頭に「ら」をもつものは、擬声擬態語(「らんらん」など)、助動詞(「らる、らむ、らし」など)、接尾語(「ら、らく」など)のほかは無いといってよい。現代の漢語の字音語素としては、ラ(羅、裸の類)、ライ(雷、頼の類)、ラク(楽、落の類)、ラツ(辣、埒の類)、ラン(乱、蘭の類)などの語頭に限られる。


歴史的かなづかいで、一語中で「ら」のあとに「う」また「ふ」を伴う場合、ロの長音として読まれるのが普通である。「廊(らう)、苦労(くらう)、蝋梅(らふばい)、知らう、だらう、食らふ、ならふ、捕らふ、捕らふる」など。これらはもともと、ラとウまたはフとの二種の音節の連続したものを表わしたが、両音節の母音が互いに同化して、次第に一種の長音となった。それが室町時代の末には、「ろう・ろふ」の類の転じた長音と接近し、江戸時代には発音上全く併合して、ただ一種のロの長音となり、「らう・らふ・ろう・ろふ」の間でかなづかいの問題を生ずることになった。これらは、現代かなづかいでは、すべて「ろう」に統一されている。

なお、下二段動詞の「捕らふ、捕らふる」などは、室町時代以降「トラユ、トラユル」などヤ行の活用として読む場合があった。現代では「捕らふ・捕らふる」を文語としての伝統的な「トロー、トロール」の代わりに「トラウ・トラウル」と読み、また、四段活用の「ならふ、食らふ」などをも「ナラウ、クラウ」と読む傾向が認められる。「ならう、食らう」などは、現代口語としては長音化せず、「ナラウ・クラウ」である。

ラの長音は、普通には、「ラード、ベストセラー、モラール」など漢語以外の外来語に現われるのみであるが、くずれた発音として、「おらあ(俺は)、知ってらあ(ているわ)」などがある。ひらがなでは「ら」に「あ」を添えて表わすが、かたかなの外来語では、「ア」の代わりに長音符号「ー」を用いる。「ら」の字形は、「良」の草体から出たもの、「ラ」の字形もまた「良」から出て、その初二画をとったものである。そのほか変体がな、異体がな、万葉がなについては、仮名字体表を参照。

ぼくは辞書がかなり好きだ。『三省堂国語辞典』の第四版は通読した。半端な時間をベッドの上で過ごすときには国語辞典か漢和辞典、あるいは英和辞典か英英時点を枕元におく。

しかし。「ら」とかを国語辞典で引いて「おー、すげー」とか言うような生活は送りたくないな。『日本国語大辞典』の「ら」に興奮しつつ、自らの生活を反省した。

五十音図の歴史

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五十音図の話

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