そういえば、高校時代は「軽音楽」部だった。ZeppelinをやったりHound Dogをやったり、柳ジョージをやったり東京JAPをやったり、浜田省吾をやったりJourneyをやったり。P.I.LをやってもThe Modsをやっても、何をやってもぼくらは「軽音楽」部だったな。
なんでもありだったんだけど、ほんとうの「軽音楽」って何なのだろう?
たとえば『チャレンジ小学国語辞典』には次のように定義されている。
けいおんがく【軽音楽】
軽い気持ちで楽しめる音楽。流行歌やジャズなど。
まあこれはわからないな^^。「軽い気持ち」ってなんだよって話になる。歴史上、重い気持ちで音楽してたのはバッハだけなんじゃないか、とか。
「流行歌」ってのもよくわからないし、それと「ジャズ」を並立すべきなのかどうかも、なかなか難しいところだ。
『小学新国語辞典』には次のようにある。
これまた難しいね。「演奏を楽しむことができる」というのが新しいっぽいけれど、その例示が「ジャズ、シャンソン、歌謡曲」だ。ジャズってのはなんだ。たとえばセシル・テイラーか?
Cecil Taylor - Unit Structures (Full Album)
気軽に演奏とかできねえよなあ。歌謡曲ってのも、演奏は難しいものが多かった。
歌謡曲を普通に演奏できるようになれば、スタジオミュージシャンになれるんじゃないか、ってのが軽音楽部での通説だった^^。
結局、「軽音楽」ってのを、「積極的」に定義するのは難しいのかもしれないな。シンプル過ぎて悔しいんだけど、『大辞泉』の定義がもっとも適切なのかもしれない。
「軽音楽部」出身としては「なんじゃそれ」と言いたくなる気持ちはある。しかし、歴史的な経緯(知らないけど)からみても、軽音楽とは「クラシックじゃない音楽」ってのが適切な定義なのかもしれないな…。
ま、それはともかく。ひさしぶりにセシル・テイラーがききたくなったよ。
Cecil Taylor Piano at Ornette Coleman Memorial