三角定規っていつからあるのかなあなどと思いつつ辞書を繰る。
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あまり面白い記述は見つけられない。ピタゴラスも1:1:√2を極秘にしようとしてたりしたってんだから、大昔からあったのかもしれない。
国語辞書的にはどれを見ても似たり寄ったりだけど、とりあえず『広辞苑』第六版を引いておく。
三角形をなす定規。通常、直角二等辺三角形のものと、一つの鋭角が30度の直角三角形のものとの2種を一組とする。
三角定規を使って垂線や平行線を引くのは楽しかったな。と、思っていると『世界大百科事典』にちょっと面白い記述を見つけた。
三角定規の生命はなんといっても正しい角度の線が引けることにあるのであるから,購入に当たっては図3のように,1辺に接して線を引き,定規を裏返して縁と線が一致するかどうかを確かめるか,または2枚の定規をぴったりと密着させてみて,その間に隙間ができないことを確かめることが必要である。
なるほど。言われてみればそうだな。だけど購入にあたって試してみたりなんてことは普通はできないな。ITO-YAなんかで「本格的」なのを買えばできるのかな。
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三角定規で作ることのできる角度も図示してある。ちょっと面白いので載せておく。
15度なんかはあっさりと30度を引いて二等分してしまうかもしれないところだ。
ところで『日本大百科全書』には次のように書いてある。
プラスチック製の三角定規もある。
一般的な素材な何かといえば「ヒノキ、サクラ、チーク」と書いてある。う~ん。プラスチック製はどこか「いんちき」なのかな。
そんなことを思いながらみればWikipediaには別のことが書いてある。
一般向けの三角定規は主に合成樹脂(塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネートなど)を素材にして作られているものがほとんどであり、木製や金属製のものは稀である。また形状から、竹製のものはない。
そうだよなあ。木製のものって、「先生用」のものくらいしかみたことがないな。
「竹製のものはない」ってのが面白い。ものさしなら30cm、50cm、1mくらいのものがそれぞれ竹製でうちの中に転がっていたけれど。
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尚、三角定規の真ん中に開いている丸型の穴にも意味があると。ペンに通してくるくる回してヒューマンを呼ぶわけじゃないそうだ。Wikipediaの記述を引く。
紙など測定対象との間に空気が残らないよう、中心に穴が開いているものが多い。この穴から空気が逃れるため、紙上にしっかり固定させやすい。
まあ確かに。穴の開いてない直線定規や分度器など、机の上を滑らせて遊んだりしたことはあったな。
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