気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「頭角」は何度くらい?

頭角をあらわす」って言葉がある。馬鹿なぼくは「頭角って何度くらい?」と考えてしまった。「頭角」を「頭の角度」と思ってしまったわけだ。

考えてもわからないぼくは、とうぜん国語辞典を引いた。まずみてみたのは『三省堂国語辞典』だ。

とうかく【頭角】
〔=あたま(のさき)〕
すぐれた才能。

いや、よくわかんないね。

頭が角ばってるから、「頭角」で「あたまのさき」をあらわすの? 「何度くらいだろう?」なんて思った阿呆なぼくにはわからない。

しかたないので(?)、『日本国語大辞典』をみてみた。

とう‐かく 【頭角】
(1)獣などの頭部にあるつの。また、広く、頭のさき。頭部。
(2)すぐれた才能・技能。→頭角を現わす。

あ、そういうことか。

自分の頭にある、すぐれた(とがった)部分を表に出すのが「頭角を現す」なんだね!

「頭角」=「すぐれた才能」ってのがよくわかんなかったんだけど、ようするに「ツノ」みたいに尖った部分が表に出てくるってことなんだ。

「頭角」の「角」を「角度」関連だと思ったのが敗因だった。

だけど。関係ないけど。「すぐれた部分」が「頭の角」であるのは、ちょっとおもしろいね。エルボーやニーが強くても「頭角を現す」ことはできないんだなあ。

「頭角を現す」の「角」が「ツノ」のことだと、みんな即座に理解できるのかなあ? 今度、そこらの中学生や小学生にきいてみよう。

P.S.
下に貼った動画では「角」を「く」と発音しているね(「カ」を強く発音している)。ぼくは「かく」は平坦に読み続けて半世紀を過ごした。一般的にはどっちなんだろう。これもまた、そこらの中学生や小学生にきいてみようと思う。


小4算数 角の大きさってなんだろう?角度はどうやってはかるの?